ヒモ男拾いました

(シャワーだけ浴びると上がってきて、用意されたバスタオルで体を拭き、服に着替え)でかい。(自分には少し大きかったらしく呟くと、リビングに来て)
お風呂、ありがとう。(髪を洗った事で顔が見えるようになり、女の子みたいな顔をしていて、髪は乾かさないで濡れたままで)

あやや……ちょっとソファ座ってね……？
（と、ソファに誘導し、ドライヤーを取ってきた。

あ、うん。(言われた通りソファに座って待ち)
なんか、いい匂いがする。

ああ、ハンバーグ作ったんだ。食べれるものだけでいいから後で一緒に食べよっか。
（そう言ってから貴方の髪の毛を丁寧に乾かし、少し長めだったので前髪は切って整えた。

ハンバーグ、好き(ちょっと控えめな声で話し、髪を切られるとなんだか落ち着かず)
ねぇ？変じゃない？

後で時間くれたら後ろも切るけど…
前髪はちゃんと整ってるよ。洗面所の鏡みてきてもいいし。
（そしたらハンバーグ食べようか？とどうするか問いかけ

うーん、いやいいよ。早くハンバーグ食べたい(お腹が空いて髪の毛なんて、どうでも良くて)

ん。じゃあテーブルについて。
卵スープとサラダもあるけど、無理しなくていいからね。
（気遣いつつ、料理を配膳していく

ありがとう。英馬こそ、無理して俺に優しくしなくていいよ。(英馬がと言うより、人を信じて居ないので、そんな事を言ってしまい)

いやこれは僕にとっての普通だから。いいの。
（いただきます、と言い着々とご飯を食べ始める

普通、ね、、
いただきます。(ハンバーグを一口食べると口を抑えて)美味い(感動したようにキラキラした顔をして)

ほんと？お口にあったなら良かったけど。
（と嬉しそうにし

そういえば、英馬は彼女とか居ないの？俺が居たら会えないんじゃないか？(美味しそうに食べながら疑問に思った事を聞き)

あー……彼女ね。
先日別れちゃったよ。お金搾り取られてね笑
別に君が心配することはないよ
（と笑い事では無さそうなことをサラッといいのける

え？！それって、詐欺じゃん。(自分も同じような経験がある為、共感できるかもしれないと思い)
ムカついてないの？

まぁ、うーん…
どうだっていいかなぁみたいな？
仕事してたらお金は貰えるし、まぁ別れて正解だとは思ったけど……
（やることはきっちりやるタイプなので仕事は順調な上、人助けを良くするので、徳積みまくっており、意外に裕福）

ヘェ～、そうなんだ。まぁ本人が幸せなのが一番だよな。(こうして誰かと食事をするのも久しぶりだなぁと思い)
あのさぁ、英馬は聞かないんだな。俺の事、、

あー、まぁね？
話したくないことあるだろうし……
やっぱりまずはちゃんと体を綺麗にして、美味しいご飯食べて、寝れるだけ眠って、人間らしい生活を…なんていったら大袈裟だけど…
それを提供してあげたいなってのが1番でね。
無理に聞き出そうとは思わないよ。
だからさ、気が向いたら教えてね。
（と屈託のない笑顔で微笑む）

でも、いつまでここに居ていいの？迷惑じゃないの？(この人は自分の事を人として見てくれてくるんだなぁと思い、本当に優しい人なんだと思い始め)

いつまでもここにいていいんだよ？
僕が君を束縛するような権利は無いから、好きにしていいからね。
（とやはり当たり前のようにそう言ってくれるのだった