ただ一人特別なあなたへ〆

まぁまぁ、それは後々のお楽しみってことで。
(不満そうなドーベルに対してイタズラな笑顔を浮かべながら駅前へと歩き出し)

えっといたいた、すみませーん………はい、そうなんですよ～、なので手伝わせて欲しくて……ほんとですか！？ありがとうございます……………ただいまドーベル、今日のトレーニングは駅前カラオケ店のティッシュ配りの手伝いだよ。
(駅前に着くと何かを探すようにキョロキョロして、探していたものが見つかると法被を着ながらティッシュ配りをする青年に話しかけて、しばらく話すと青年から受け取った予備の法被とティッシュとクーポン券がいっしょに入ったカゴを2セット持ってきて今日のトレーニング内容を告げ)

ちょ、ちょっと待って！トレーニングでティシュ配りってどういうこと？意味がわからないんだけど…
(とんとん拍子で話が進み相手が手に持ってきたカゴと法被を見れば狼狽えて、こんなにも人の多い場所でしかも見ず知らずの人に声をかける必要のあるティッシュ配りなんて無理だと考えながら、そもそも走ることとティシュ配りに何の関係があるんだと疑問を投げかけ)

ドーベルに今必要なのは走りじゃなくて大勢の人に慣れることだと思うんだよね。せっかくの才能や努力の結晶がそれで台無しになってるのは本当にもったいないと思う、だから今日は学校終わりの学生がたくさんいるこの時間帯でティッシュ配りをして慣れていこうっていうトレーニングだよ。
(正直ドーベルにとってこれは苦痛だろうと分かっているが、それでも彼女の走りをこんなところで終わらせたくはないと心を鬼にしながらも優しい口調で説明し、法被とカゴをドーベルに渡して)

それは…そうかもしれないけど、でもそんないきなりこんな……はあ、わかった、やる、やればいいんでしょ？引き受けておいて今更やっぱ無理だって言う訳にもいかないし
(ようやく自分のあがり症を治すために考えた相手なりの対策だと理解するが、実際にやれるかどうかはまた別問題で躊躇っていたが、既に引き受けた仕事を今更になってやはり出来ないと言うのは無責任だと考えれば深いため息を吐いてから意を決した様子でカゴと法被を受け取って)

ありがとね、それじゃあ配りますか。
(ドーベルが引き受けてくれたことに安心した後に法被を羽織って)

学生のみなさーん！学校の後はカラオケでスカッとストレス発散しませんか－？今ならなんと半額クーポン付きですよー！…ほら、ドーベルもこんな感じでやってみな。
(とりあえず自分がお手本を見せるために配り始め、とびっきりの笑顔を向けつつ大きな声のおかげかほとんどの学生がティッシュとクーポン券を受け取ってくれて、これならいいお手本になるなと感じてドーベルに声をかけ)

……簡単に言ってくれちゃって……うぅ……あの……えっと……カラオケ、半額クーポン付いてます……どうぞ……
(手慣れた様子でティシュ配りを始める相手を横目で見ては、あんなの真似が出来る訳ないと弱気になりながら相手のものとは似ても似つかない様子でどうにか消え入りそうなボソボソとした声でティシュ配りを始めてはみるものの、やはり足を止めてティシュを受け取ってくれる人はあまりおらず)

【風晴】
あっはは～…こればっかりは慣れてくしかないかな…なにかいいきっかけがあれば良いんだけどな…
(ドーベルのあがり症を治すために連れては来て見たが、思った以上に酷いことに苦笑いしてなにかドーベルが少しでも人に慣れる場面が来ればいいなと考え)

【JK達】
A えっ、マジ！？カラオケ半額だって、やばたにえんなんだけど！？
B お姉さん！私たちにもくださいな☆
(いかにも今を楽しんでそうな女子高生達がこちらに気づき、満面の笑みでドーベルに近づき)

【メジロドーベル】

えっ…あ、はい。どうぞ
(気さくに声をかけてきた二人組の勢いに一瞬固まるが、相手が女性二人組だったことから多少は緊張も和らぎ少しばかりぎこちなさもありながらもティッシュを二人へと手渡すことが出来て、ホッと胸を撫で下ろしたのも束の間…)

【チャラそうな男】

やあ。君たち可愛いね、その半額クーポン使ってオレとカラオケいこーよ。お姉さんもティッシュ配りなんて辞めて一緒にどう？奢ってあげるからさー
(女子高生二人組にティッシュを渡し終えるのを見計らったように見るからにチャラそうな男が迫ってきて、女子高生二人組とドーベルを強引にカラオケへと誘ってきて。女子高生二人組はその誘いをハッキリ断ってその場からそそくさと立ち去って行ったが、ドーベルは恐怖から断る事もその場から逃げる事も出来ず取り残されてしまって)

…ご、ごめんなさい、この子俺の…か…彼女なんで手出すのはやめてもらってもいいですかね、この先も2人で予定あるので。
(こういう相手は何してくるか分からないので、この先ドーベルに嫌われるのを覚悟して自分の女だと主張し、守るかのように彼女の手を自分の手でぎゅっと握りしめ)

【メジロドーベル】

あっ…アタシ、その……！？ち、ちょっと……
(言い寄る男から逃れようとどうにか言葉を絞り出そうとしていたところで、不意に自分の手を握り、その上で恋人だなんて関係を騙る言葉を発した相手を目を見開いて見やり、思わず口を挟んでしまいそうになったが、自分をこの状況から守るためにしてくれていることだと理解すれば俯きがちに黙り込んで)

【チャラそうな男】

ちぇ、彼氏持ちかよ…つまんねーの
(男の介入に眉を顰め、しかもそれが恋人だと言えば意外にもすんなりと引き下がっていき)

……ふぅ、ごめんねドーベル。本当はこんな怖い思いさせるつもりで駅前来たわけじゃないんだけどさ…でもほんの少しだけでもドーベルの彼氏に慣れて嬉しかったな…なんてね。
(突然の事で自分も何していたから分からなくなったが、何とかドーベルを守り抜き手を離して申し訳なさそうに謝罪した後に、やや無理やり感のある笑顔で冗談を言いながらまたドーベルに怒られるのかなと返答を待ち)

アンタは何も悪くないでしょ……その、ありがと、正直どうしたらいいかわかんなかったから助かった…。だ、だからってあんまり調子に乗らないで…！
(発端は相手にあったかもしれないが、それでも彼が自分を誘ってくれたのはあくまでもあがり症を克服するために考えてくれてのことであり、こんなことになってはしまったが相手を責めるのは筋違いであり、むしろ自分を助けてくれたことへのお礼をちゃんとしなければと思い目を逸らしながらもお礼を言って。しかし、最後に付け加えられた言葉に対しては流石にこちらも黙っていられず僅かに頬を赤らめながら抗議して)

…えっ？あぁ、ありがとね。……っていうか、今みたいに俺と話してるふうな感じでティッシュ配ればもう少しマシになるんじゃないかな？
(まさか感謝の言葉が出るとは思わず、驚くもドーベルの良さをまた知れたなと嬉しく思った後に、まだ会って数日だが自分とならある程度普通に会話できていることに気づいてそんなふうに他の人とも接すればいいのではないかと提案して)

それは…でも、流石に無愛想すぎじゃない？…アタシ自身別に元々愛想がいい方じゃないのはわかってるし明るく人当たり良くなんて出来ないのはわかってるけど…
(なんだかんだ、相手とはそういったことを気にするようなラインを超えた出会い方をしたため、今も素の自分を出して会話出来ているがいくらなんでも今のような振る舞いを不特定多数の人に対して見せるのは不適切だろうと首を横に振って)

んー、でも話せないよりはマシでしょ？今は別に愛想のいいドーベルは求めてないし、まずはどんな形であれ普通に会話ができるところまでにはなって欲しいんだよね。またさっきみたいに何かあれば俺が守るし。
(自分とは普通に会話出来るのは素直に嬉しく思い、次は他の人とも意思疎通ができる程度にはなって欲しく、何かあれば自分がドーベルを守り抜くとニコッと安心感を与えるような笑みを見せ)

…なによ、カッコつけちゃって……でも、努力はしてみる…
(自分のことを守るなんて言ってくれた彼の言動が不覚にもちょっとカッコいいなんて思ってしまった自分がいて、同時に過去にもこんなことがあったような…とそんなことを考えつつも照れ隠しに顔を背けながらも無理とは言い切らずにやれるだけのことをしてみると素直に答えて)

(/勝手に過去を匂わせるロル回してしまいましたが大丈夫ですか？イメージとしては社交パーティで会った強引な男児に言い寄られて困ってるところを助けてくれて外にこっそり連れ出してくれたみたいな展開を想像しているのですが…可能であればですが過去編もやりたいですね)

……期待してるねドーベル。それじゃあティッシュ配り再開しますか！
(自分の考えに従ってくれて、また彼女と少し仲良くなれたと感じて嬉しい気持ちになるが、同時に昔誰かにも「守る」と言ったような気がしたがとりあえずそれは忘れて先程のように元気な声でティッシュを道行く人達に配り始め)

(/全然大丈夫ですよ！むしろそういう展開大好きなんで超嬉しいです笑
あー、すんごい好きですそれ！そうですね、もう少しドーベルと仲良くなっていってなにかしらで思い出して過去編に入るみたいなのやりたいです)

…そうね。……ティッシュどうぞ…カラオケの半額クーポンついてます。…あ、はい、あそこのカラオケ店になります…
(まだまだ配るべきティッシュは残っている為頑張らなくては、と頷きティッシュ配りへと戻っていき。あんな事があったからか相手のことが見える範囲から離れることは出来なかったが、それでも先程よりは落ち着いた様子で、クーポンについて聞いてきた客にも緊張しながらも対応することが出来ていて)

ドーベル普通にできてるじゃん、良かった良かった。
(ドーベルが普通に通行人の質問にも対応出来てることを少し離れたところから見てそれに安心して、自分も作業に集中して)

いえいえ、こちらこそありがとうございました……ふふ、俺達もクーポン貰っちゃったね、今度2人でカラオケ行ってみる？
(カラオケ店のお兄さんに感謝を言われ、こちらもドーベルのいいトレーニングになったとお礼を言った後に去り、帰路の中でクーポンを貰ったので冗談半分でドーベルを誘ってみて)

…アタシと一緒に行っても楽しくないと思うけど…他に誘う人とか居ない訳？…まあ、どうしてもって言うんならアンタには今日の事で借りもあるし一日ぐらいなら付き合ってもいいけど…
(ここまでのことで自分はどう見ても内向的であり、そういった遊びに誘われても一緒に盛り上がったりそういうタイプでは無いのはわかっているはずなのに誘ってくる相手の思考が理解できず。それでも不思議と誘われたことに嫌な気持ちが一切無いのが不思議で、少し素直ではない言い回しにはなってしまったが一緒に行ってもいいと答えて)

(/こっちの返信抜けてましたね。本文に集中するとついつい忘れがちになってしまうんですよね笑
やりたい事あれこれ詰め込んでしまっているので流石に無理かなーと思ったんですがオッケーもらえて良かったです。過去編楽しみにしていますねー)