普通の日常をー【非募】

それはそうだが、たまには遊んどけ
(ニヤニヤとした笑みを浮かべ一人のウエイトレスを指差し「あの子なんてどうだ？可愛いよな」こちらの視線に気付いたのか目が合ってしまい手を振り返し)

たまにはか‥
（呆れた表情を浮かべ視線を同じくウェイトレスに視線を向け微笑みを浮かべながら軽く手を振り「見た目も大事だが性格も大事だ」そう述べれば水を一口のみ

そのお堅い発言、お前らしいよ
(少し待てば偶然にも料理を運んでくれたのは先程のウエイトレスで、バーガーにアドレスの書かれた紙が添えてあり「残念、脈ありは俺だったな」勝ち誇り弟に紙を見せつけて)

僕なんかより男らしい兄貴を選んだって訳ね
（別段羨ましいとは思わないが態とらしくなる程ねという顔をし「…今夜は別のモーテルで寝るか？」自分と兄を交互に指さし運ばれてきたサンドウィッチを頬ばり

悪くないが…お前拗ねるだろ？
(ニヤニヤとした笑みを浮かべ妄想したが直ぐに笑顔を引っ込めビシッと指差して数回頷き、一人で満足すれば大きすぎる一口でバーガーを頬張り)

僕が拗ねるだって？
（返ってきた答えに片眉をあげ「子供じゃないんだ、拗ねるはずかないよ」苦笑いを浮かべ手を振り

大人ぶるなよ、サミーちゃん。兄として寂しいぞ
(わざと嫌がる呼び方でからかい、バーガーを口に運ぶ手を一旦止めて腕を目元に当てて分かりやすい泣き真似をし)

やめろよ、気持ち悪い
（相手の仕草と呼び方に目線をそらしあと「ちょっとトイレいってくる」と席を立ち

あぁ、行ってこい
(弟の突っ込みを肩を竦めながら笑って受け止め、片手を適当に振り席を立つ相手を目で見送って。水を少しだけ飲んでから再びバーガーを口に運び、おそらく連絡する事はないであろうアドレスの書かれた紙に視線を落とし)

…気になるの？
（トイレから出てくるとテーブルに俯く兄を見て頭上からのぞき込み

まさか。俺らの仕事は移動が付き物だから、恋人なんてのは作らない方がいい
(残念な気持ちがないと言えば嘘になり、相手に言うというより自分自身に言い聞かせるように声に若干の寂しさを滲ませ。視線を弟に移し「…早く座れよ。デカイんだから」空気を茶化して向かいの席を指差し)

作ったとしてもすぐに終わるからな
（その言葉に肩を竦め同意するように頷いては指さす相手に「わかったよ、チビ兄貴」冗談を言い大人しく席につき

全く、いつの間にそんなデカくなったんだ
(食べ終えたバーガーの包み紙をくしゃくしゃに丸め相手に向かって投げつけ「食ったし出発だな。の前に俺もトイレ」言い残し席を立ち)

恨むなら自分を恨んだらどうなんだ。
（自分の前に落ちた紙を拾い変わるように席を立つ相手を見送ってはのこりのサンドウィッチとコーヒーを平らげ、伝票だけを席に残しインパラの鍵を持ち先に車に向かって

(席に戻れば既に弟の姿はなく二人分の会計を済ませ店を出て「伝票だけ残すなんて酷いだろ」愛しのインパラの隣に立つ後ろ姿に文句を言ってやり車に乗り込み)

僕の分までありがとう
（嫌味ったらしく言い放ちニコリと微笑んで運転席に乗り込むのを見届けてから助手席に乗り込み

奢るのは女の子限定にしたいぜ
(わざとらしく大きく溜め息つき。発車しチラリと視線を送り「ネットが駄目なら情報収集に行くか」ダッシュボードを開けFBIの身分証明書を取りだし)

しばらくは無さそうだな
（励ますように少しばかり強い力で肩を叩き。見せられた身分証明書を手に取り「直接聞いた方が早いね｣あまり乗る気ではないが何も手掛かりがなく積むより手っ取り早い方法が効率がいいと同意し頷き

…励まさなくていい。じゃなくて、そうとなれば着替えが必要だな
(女性に関して慰められるのは惨めに感じ埃を払うような動作で肩を払って、後部座席にスーツを積んであったはずだと運転席から後方を親指で示し)

ちょっと待って・・
（助手席から大きな身体を乗り出し後部座席を探るもそのスーツが見当たらず「スーツなんてどこにもないぞ」相手の方を振り向き