【BL】下剋上【奴隷x主人】

……ん？
((誰もいない部屋を見ている最中、流石にその不自然な音に執事の一人が気付きクローゼットに近づく足音が聞こえてきて


((やべぇ……！、と一人どうするか頭の中で策を考えながらとりあえず相手をうしろにむかせ顔や脚を見られないようにするもとうとう開けられてしまい

春…っ、紀様、と奴隷…の……二人で何を？
((二人でクローゼットの中に入るとは何事だ、というように目をパチクリさせ


あ、いえ……、隠れんぼを……ですね
御主人様を見つけたのですがお休みになられてしまって……
((はは、と仕方ないというように頭を掻きながら喋ったら許さないというように指で相手の肉を抓ろうと爪を添え

…ん…ぅ…っ、
(執事の声が聞こえれば声を出そうとするも爪を添えられれば眉顰め、もぞもぞと身を捩らせながら必死に執事に助けを訴えて)

……ほんとに寝てるのか？
((まだ怪訝な表情を浮かべる執事に対し後は自分がベッドまで運びます、と一言添えると、まかせた と言いさそくさと１階へ戻ってしまい


((誰も居なくなるのを確認すると、クローゼットを派手にﾊﾞﾝｯとあけ足首を持ち引きずりながらベッドの上に投げ

っ…も、嫌…だっ…お前も執事も奴隷も解放するからっ…許して、くれ…
(ベッドに投げ上げられれば怯えた様に身を縮こまらせ頭を庇う様に丸くなれば、ぽたぽたと涙流しながら許しを請い)

((……こんな小さい奴に、と小さく震え涙を流す相手に色々自分は金儲けをさせられていた……、と拳を再度握り

じゃーさ、これからはあんた自身で身体売って金稼いで来いよ

どーせ自分で金稼いだことねーんだろ？
いい機会じゃねぇか、そしたら許してやる
((かみを乱暴に掴んで無理やり自分の目の照準に合わせ流れている涙を舌でなぞる様に舐めあげ

金なら幾らでもあるっ…だから、もう…、
(やっと今まで自分がしてきた事の重大さを知れば途端に弱気になり、今まで相手等が稼いできた金を返すと言えば怯えた様にそう告げて)

……んなこと誰もいってねーだろうが……ッよ！!!！！！！
((かねをあたえればいいという相手の考えに激怒適当な長さを手に取ると思い切りよく手に力を込めｼｬｷﾝ、とした音が響くと大量の髪の毛が相手の目の前をはらはら落ちていき

っ…あ…、
(目の前で髪を切られれば目見開き、慌てて切られた箇所を抑えたりと動揺し始めて)

動くなよ、手どけろ

指まで切り落とすぞ
((そう一言いうと手が抑えられている場所とは反対の髪をｻﾞｸｻﾞｸとテキトーにハサミを入れ

っ...ぅ、
(相手の言葉を聞けば本当に指を切られかねないと思い、恐る恐る髪から手を離すと短くなっているであろう髪を見られたくなくて俯き唇を強く噛み締め)

短くなって、男前になったな
((終わったのか片手で頭を撫でるように髪を払うとｷﾞｻﾞｷﾞｻﾞになった髪を見るとあまりにみすぼらしい髪型に馬鹿にしたように笑い

ほら、みてみろよ
((近くにあった全身鏡に無理やり顔を向けさせると肩に付かない程度の長さもバラバラの髪を見せに

っ...ふざけ...な...、
(鏡で随分と変わってしまった髪型を見れば目見開き、小さく体を震わせながら相手睨みつければ震える手で相手の胸倉を掴み強引にベッドへと押し倒して)

っと、……
((怒りで震える相手を馬鹿にしたように笑うと力がない相手に軽々起き上がろうとするもﾆﾔﾘと一瞬だけ笑い、

わ、悪い
そんなに、おこんなよ……な？
((力で押し負けた風に起き上がらず、焦る表情で体を震わせながら懇願し

...っ、いい気になりやがって...！
(今の体制だったら自分の方が有利だと思い、怯える振りをしている相手に気も留めず手を振り上げれば相手の頬を渾身の力で引っ叩き)

……って
((ﾋﾟﾘとした痛みが頬に走るも今までの暴力に比べれば全然耐えられるレベルで、相手の気分をよくするため、さらに震えて脅えたように演技し

な、んだよ 俺は主人にはむかった罰でこれから殺されるのか……っ

全部お前が悪いんだよ...俺をこんな無茶苦茶にして...っ！
(演技だとは疑っていない様子で甚振り殺してやろうと思っていて、咄嗟に傍にあったハサミを手に取ると強く握り締め振りかざし)

((…っやべ、と直感的に感じ力を精一杯込め横に避けると相手の力を込めたはさみがべっドにｽﾞﾎﾞと音を立て突き刺さり、殺されると思った瞬間頬に冷や汗が流れ

逃げんなよ...其処に居ろ...、
(薄ら目に涙浮かべながらも相手を殺す勢いでハサミを引き抜くと再び振り上げ相手に目掛け振り下ろし)

……ってめ、ぇ
((次も先程のように身をよじると右手を伸ばしハサミを持っている手の手首を掴むと力を入れ、相手のハサミを落とすとドアの方に蹴って手に取らせないようにし

っい...離せ...！
(手首を掴まれればこれではまた先程と同じだと思い、必死に身捩らせ抵抗すれば相手の腕に強く噛み付いて)