小野 平介 2013-03-29 23:21:32 |
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いつもそっぽを向いたら、俺の稚拙さを上回るくらいに見せつけられる、(幾らか水分を含んだままの髪に眉を寄せ、床に胡座を掻けば「誰もいないから、不良もーど。寧ろふてくされもーど、」と未来から来た青色ロボットのような口調で)
小野さん、(いつから居たのかいきなり姿を現せれば相手の背後から声かけて扉に凭れ掛かって片手ひらりとして。「何かあった?」と顔顰めて尋ね)
重たい書き置きしたから心苦しい、どこでも。(と、まだまだ灯りが灯っているであろう研究室を思えば、「狼少年の教訓は嘘をつくな、ではないんだった。なんだったっけ。」とどこかで読んだ本のことに思考を巡らせて)
ん、?今日はまだ寝ないのか、百瀬さん。(と相手を真似た口調で言えば、胡座をやめて当たり障りのない三角座りにして。「なんもないよ、研究が進まないだけ」と肩をすくめて答え)
寝てない、(相手の言葉に小さく頷いて「そっか」と相手の隣に腰掛ければぽんぽんと頭を撫でてやり。ぐぐ、と両手伸ばしては小さく欠伸洩らして「大変だな、」と呟いて)
ありがと、(労いの言葉として受け取り素直に礼を言えば、相手のあくびに苦笑して。「無理するなよ、よい子は寝る時間だぞ」と心配そうな眼差しを向けるもからかい混じりの口調で)
健全ふしだら系男子、という名称はいかがなものか。(温かい緑茶を片手に、通話でからかわれた台詞を思い出せば眉下げて。「草食系でもロールキャベツ系でもないけれどいらっしゃい」と机にお茶を置いて呟き。)
先生と、お話しよう?(いずれ開くと期待したその扉に視線を向ければ、だらしなく机の下に伸ばされた足先をぴょこんと動かして。「お酒はないけど、美味しいお茶ならありますよぅ」と間の抜けた声で)
寂しくなんかないやい。(べ、と舌を出すも子供じみた仕種に少し間を置いて肩をすくめ、「ばーか、おたんこなす、へーんだ」と生徒から“教わった”言葉を紡げば可笑しそうに笑み浮かべ。)
(ひみつその1
“好き”と言うと、いつも2番目の恋人になってました。以来、好きはたくさん言うようになりました。
友人にも初見さんにも好きなひとにも。
はい、お遊びお仕舞い。(すっかり無くなったお茶を見て眉下げてキッチンに向かい、水をついで机の前に座り。「俺が面白いって証明したじゃない、」と扉を見て眉下げ)
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