別に美涼だけで食べてもいいけど…その場合、俺は毎晩美涼の枕元に立つからね?( にやにやと意地の悪い笑みのまま、幽霊らしさを存分に発揮するぞと息巻いて。目の前に置かれたチョコの袋はすでに開いているので、またもやじっと念じていると袋の中からころんとチョコレートがひとつ飛び出して。そのまま目線の高さまで浮かせてまじまじと見つめては、ふよふよと相手の方に ) ──はい、あげる。