匿名さん 2024-04-16 05:07:42 |
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(忘れられねぇ、なんて返しにはやはり意地悪だ、と少し睨んでは見るものの、いつものような鋭さや厳しさなんてものはなく。彼が1から考えたであろうフレーズ、歌詞、曲調を聞いて、ほんの少しだけ彼の世界観に足を踏み入れられた気がして。何も口を挟むことも出来ず、聞き入るしか出来なかった。歌い方までも考えて、それを表現出来る彼には、自分には無いものを多く感じて。おそらく私が同業だったら嫉妬でおかしくなりそうなくらいには、才能というものを浴びせさせられている。曲には音階だけではなく、自然音なども用いるのかと、初めて知る知識に驚いて。今聞いたものだけでも完成系じゃなさそうなのに、これが完成でもしてしまったら、どんな凄いものになってしまうのか、誰よりも興味を持って、彼の言葉に耳を傾けて。薬物を感じさせるようなワードやフレーズには少々引っかかる所はあるが、創作と現実は違うものだと、こちらが干渉すべきものでは無い。最後あたりには気にならないくらいには、彼の世界に魅入られていて。音楽なんて聞いても何も思わないような人間だったから、こんなことは初めてだ。ただの弟だと思うしなかかった自分に、ここまで思わせられるんだから、彼のファンの方が聞いたら卒倒ものじゃないか。むしろ他の曲を聞いてみたくなった、これがファンになるという気持ちか、と心の中で笑ってみて。依存先なんて求めず、信じれるものは己自身だと生きていた自分からしてみたら、考えられない感情だがと。かなり顔色の悪い彼にどうしたらいいかを考えていると、ソファーの隣を叩かれ。察する能力は高いためか、まるで命令でもされたように、隣へと座って。)
肩、お貸ししますよ
(/そうだったんですね、失礼致しました(蹴り推奨))
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