『２人が織りなす景色』

…！いえ、こちらこそすみません
ここで寝ていたのが珍しくて、
(垂れている前髪に人さし指が僅かに触れた瞬間、彼が一気に覚醒して。膝を折って屈んでいる体制からぱっと離れて謝る。無防備な人にこうして接近するなんて、普通は恐怖だと思う。しかもこんな人相の悪い男だ、本当に申し訳なかったという感情が顔にてでいるのか、眉が微妙に下がっている。リビングで寝落ちなんて、あまり彼がしない行動に珍しさが勝ってしまって近づいたことを反省して。大きな音を立て閉められるPCに、一瞬破損の心配をしてみる。慌てて隠したということはやはりあのキスシーンは見てはいけないものだったんだろうと推測して。尋問をする事もある為、彼の焦っている様子はすぐに分かってしまう。そんなに焦ることなんてないのにと、心の中で苦笑していると彼が顔を覆うから「大丈夫ですか？」と聞く、その声はいつもよりもか細くて。なんでもなさそうに振る舞うようにする彼に、ほんの少しだけ視線が鋭くなる。彼の様子を見ておそらく体調不良だと推測して。自分の体調には鈍感なくせに、人のいつもと違った様子には敏感で。もしかして、と言いかけるが先に忙しかったのかと聞かれて一旦は発言を取りやめて。今は佳境中の真っ只中で、さっきのただの薬物の資料にすら憎しみを持ってしまうくらいに。曲のネタ探しというのは予想は着いているが、まさか…と最悪な考えが頭をよぎってしまい、ゆるく頭を降ってその考えを頭から追い出し。)
ええ、少し佳境に入りましてね
そちらも忙しそうですね

(/ヤクザの件、触れて頂きありがとうございます。
ルールの追加、ありがとうございました！)