目線の先には

安室 透

やっぱり。可愛らしいですから。世の中の男性はほうっててはおかないでしょう。
…僕ですか？あいにくフリーなもので。そんな心配はいりませんよ。さぁ、乗ってください。
( やはり一目見た時から可愛らしいと思っていた。それは他の男は放っておかないだろう。お世辞では無く本心で思ったことを口にしては、車の助手席を開けると座るように促し。ふと何か遠慮をしている彼女はどうやら自分に彼女がいると思っているらしい。微笑みを浮かべて、あいにく、と付け加えて否定をすれば助手席に乗ったことを確認し扉を閉め、自分は運転席へと乗り込む。)



工藤 優希

え！？ほんとですか？
実は私もシャーロキアンなんですよ。
ほんとに大好きすぎて、何度も読み返しているくらいです。
( 雑談にやはり悪い人では無さそうだと思いながら歩いていると、自分の中のヒットワードが飛び出し思わず前のめりに食いついてしまい。弟もそうだが自分も生粋のシャーロキアン。シャーロック・ホームズを読んで育ったと言っても過言では無い。思わぬ共通点に嬉しそうに話をすると先程までとは違う笑顔を見せて。)

桜井 瑠璃
可愛いって……安室さんみたいな素敵な人に言われると少し照れますね。
でも、安室さんだって素敵ですから、女性人気が凄そうだなと勝手に思ってます。
え、あ…そうだったのですか?
なら安心ですね。
運転ありがとうございます。

(可愛いと直球に言われてる。言われ慣れてない訳では無いが、容姿端麗な男性に言われると少し照れくさくなってしまうのが女心と言うもの。いくら社交辞令だとしても少し照れると頬を少しだけ赤くして頬を指で掻き羞恥心をどうにかしようと誤魔化しの仕草を見せる。
助手席に乗せてもらい、彼が運転席へと乗ると彼の持つ車なので当たり前だが彼の運転。
うん。様になる。
イケメンは何をしてもイケメンなのかもしれない。
そんなイケメンだ、彼女さんくらいと思っていたらまさかのフリー。
こんなイケメンが!!と少し驚いてしまい、少しどもってしまうとなら見られても安心か。ひとまず安心すると、次は車が気になる。
車にそこまでの興味が無いとはいえ高い車かそうでないか位は何となくわかる。
この車はそこそこのお値段のする車だったような?と首を傾げると)

安室さんって車がお好きなんですか?
こういうって車が好きな人が乗っていそうなイメージがありまして


沖矢 昴

分かりますか?
特に四つの署名が特にすきでして、優希さんはどのシリーズがお好きですか?

(なんて事ない雑談話の予定だったが、思っていた以上の食い付きのよう。
いの一家の娘だ。本は昔から読んでいるだろうし、ホームズシリーズが置いてあっても可笑しくない。親戚だと名乗るあの坊やでさえ大のシャーロキアンなのだ。
もしかしたら位の気持ちで話してみれば瞳を輝かせて話に乗ってくれた。
これはこれで可愛い1面もあるのだな。なんて思いながら特にシリーズで好きな物を口にすると彼女はどの章なのだろうかと純粋にシャーロキアンとして気になり問いかけてみて)

すみません、今日は忙しく明日のお返事になります！

畏まりました！
お待ちしておりますね！

安室 透

いえいえ。それほどでもありませんよ。
( あなたの言葉には首を振りそう言いつつも心当たりが無いわけではない。職業柄、女性と付き合うわけにもいかないし、それ以前に忙しすぎて女性と出会う機会も皆無に等しいのだから。車を走らせると車が好きかという質問には、頷き。特にこの愛車には思い入れがある。都内では車の免許自体持っているが運転をせず公共機関で移動するほうを選ぶ人も多い。彼女はどうだろうかと尋ねてみて。)

ええ。車は好きですね。
桜井さんは運転はしますか？



工藤 優希

四つの署名は私も好きです。
やはり緋色の研究も捨て難いですし、恐怖の谷も…選べませんね…。シャーロック・ホームズは家に全作揃っていまして。それを読んで育ったんですよ。
( いざ話し始めるとうずうずとしていたものがつらつらと言葉になって、しかしいざ好きなものをと言われるとどれもよくて全てと答えてしまう。それくらい全て読み込んでいるのだから。幼い頃から読み親しんできたことを伝えると、やはり近くにシャーロキアンは少ないのか仲間を見つけた感覚で一気に気を許して)

桜井 瑠璃

やっぱり。
運転お上手ですもんね…ちょっと羨ましいです。
私なんてペーパードライバーなので運転がちょっと自信が無いと言いますか、危なっかしい所があるので、安室さんくらい運転が上手かったら遠出も車で行くんですが……そういえば、安室さんは何か車以外でも何か趣味があったりしますか?
私は、カフェ巡りや雑貨屋さん巡りが好きでして

(好きだという答えにやっぱりと納得いったようにひとつ頷き、内装も外装も綺麗で大切にされているのが目に見えるのだ。きっと趣味のひとつなのだろう。男性が車好きとはよく聞く話だが、彼も例外では無かったようだ。そうして考えていればふと、他に趣味は無いのかなと話題作りのひとつとしても個人的にも気になる質問が脳裏を過ぎった。
どうなのだろう、中には車一筋の人もいるが、聞くだけ聞いてみようと彼に質問をしつつ自分も趣味を答えて)


沖矢 昴

シャーロキアンとしてはどのシリーズも捨て難いですよね。
伏線やその回収。ホームズとモリアティー教授との頭脳戦にはハラハラしつつもついついページを捲ってしまいます。

(谷のシリーズも緋色の研究とどの物語も好き。それはシャーロキアンとして当然と言えば当然の答えだ。あの本には伏線の張り方やその回収、ホームズの推理やモリアティーとの頭脳戦や身分がバレた時のハラハラ感や有名なライデンバッハの滝の時のどうなったのだと気になる結末の書き方。
架空の人物でそれが物語だと言うのを忘れてしまうくらいのめり込んでしまう魅力があの本にはある。
確かにと納得のいった大きな頷きをひとつ見せると、今度好きな本を持ち寄って読書会、感想を言い合うなんてことをしたら楽しそうだと何となく思った次の出会い、趣味の共有やしたい事なんかを特に深く考えることなく思った事を口にして)

今日、明日返信難しいです…週末おへんじします！

畏まりました！
お時間がある時で大丈夫ですよ、お待ちしておりますね！

すみません！バタバタしていまして！
明日の夜お返事します！

いえいえ、お時間がある時で大丈夫ですよ!
無理をなさらない程度に来て下されば幸いです。

安室 透

奇遇ですね。カフェ巡りは僕も最近してます。というのも仕事柄、カフェのスイーツなどを研究していまして。自分で試しに作ってみたりしてるんです。

( 追加で趣味について問われると、彼女の言ったカフェ巡りは最近の自分の趣味ともいえるだろう。ポアロで出すメニューの参考に人気のカフェを巡っては試作をしてみるのが最近の日常だ。そうでなくても美味しいものを自分で作って再現出来たときは嬉しいものだ。車を走らせつつ、彼女に教えてもらった住所の近くまでくると「この辺ですか？」と尋ねて。 )


工藤 優希

嬉しい…ホームズの話が出来る日がくるなんて。
( こんな出会いがあるのかと神様に感謝したいくらい共通の趣味がある貴方に会えたことが嬉しく、しかし、また別の機会に会う約束なんか取り付けたら迷惑だろうかと躊躇い。こんなときどうしていいのか分からず。)

(/ 申し訳ございません。
こちら、背後が少しバタついてまして、明日お返事になります!)

桜井 瑠璃

そうなんですか?
なら、どこかでばったり会うかもしれないですね
安室さん、料理出来そうですもんね。
カフェ巡りで会えたらその時はおすすめのお店、教えてくださいね。

(話題作りにと趣味を話していたら何と、彼もカフェ巡りが最近の趣味だという。ここは首都なのもあって最新のカフェが海外なんかから上陸しやすいし、何より普通にカフェ店が多い。
有名店からちょっとひっそりとしたお店。あげればキリがないが、色んなお店があって楽しいものだ。
ふふっと楽しげに笑ってカフェ巡りの最中で出会ったらオススメを教えて欲しいと明るい口調で話していればどうやら、家の近くまで来たらしい。
話に夢中で気付かなかったとちょっと照れくさそうにすると、周りを見渡すと確かに家まで後徒歩5分圏内の場所。
ここまで来たら何か起こることもないだろうし、何より彼も忙しいかもしれない。
ここまで送ってくれただけでも十分助かったのだから後は歩いて帰ろうと判断すると、「はい。ここまでで大丈夫です。ありがとうございました」と笑みを浮かべてお礼を言って)


沖矢 昴

おや、そうなのですか?
てっきりコナン君と一緒に語り合っていたりするのかと思っていましたけど……それでも語り合える相手が出来て嬉しいですね

(話し合える人がここにと感動される。まぁ、その気持ちは分からなくもない。
シャーロキアンは日本ではそんなに居ないだろう。それこそミステリー小説が好きな本の虫レベルでいないと中々の筈だ。
現代の日本だとミステリー本は勿論売れてはいるが、どちらかと言うとビジネスモノや自己啓発本等が売れている傾向だとどこかで聞いたような気がする。
確かに他に話せる人が居なくて突然現れたら嬉しくもなるかと納得すると、こちらも次の約束に困惑というか躊躇っている様子の彼女に距離の取り方を間違えたかと判断すれば、嫌なら嫌と言ってくださって大丈夫ですよ、踏み込みすぎましたね。と苦笑し、感想の言い合いの会はまたにしようかと彼女に逃げ道を用意して)