目線の先には

桜井 瑠璃

そうなんですか?
なら、どこかでばったり会うかもしれないですね
安室さん、料理出来そうですもんね。
カフェ巡りで会えたらその時はおすすめのお店、教えてくださいね。

(話題作りにと趣味を話していたら何と、彼もカフェ巡りが最近の趣味だという。ここは首都なのもあって最新のカフェが海外なんかから上陸しやすいし、何より普通にカフェ店が多い。
有名店からちょっとひっそりとしたお店。あげればキリがないが、色んなお店があって楽しいものだ。
ふふっと楽しげに笑ってカフェ巡りの最中で出会ったらオススメを教えて欲しいと明るい口調で話していればどうやら、家の近くまで来たらしい。
話に夢中で気付かなかったとちょっと照れくさそうにすると、周りを見渡すと確かに家まで後徒歩5分圏内の場所。
ここまで来たら何か起こることもないだろうし、何より彼も忙しいかもしれない。
ここまで送ってくれただけでも十分助かったのだから後は歩いて帰ろうと判断すると、「はい。ここまでで大丈夫です。ありがとうございました」と笑みを浮かべてお礼を言って)


沖矢 昴

おや、そうなのですか?
てっきりコナン君と一緒に語り合っていたりするのかと思っていましたけど……それでも語り合える相手が出来て嬉しいですね

(話し合える人がここにと感動される。まぁ、その気持ちは分からなくもない。
シャーロキアンは日本ではそんなに居ないだろう。それこそミステリー小説が好きな本の虫レベルでいないと中々の筈だ。
現代の日本だとミステリー本は勿論売れてはいるが、どちらかと言うとビジネスモノや自己啓発本等が売れている傾向だとどこかで聞いたような気がする。
確かに他に話せる人が居なくて突然現れたら嬉しくもなるかと納得すると、こちらも次の約束に困惑というか躊躇っている様子の彼女に距離の取り方を間違えたかと判断すれば、嫌なら嫌と言ってくださって大丈夫ですよ、踏み込みすぎましたね。と苦笑し、感想の言い合いの会はまたにしようかと彼女に逃げ道を用意して)