目線の先には

安室 透

やっぱり。可愛らしいですから。世の中の男性はほうっててはおかないでしょう。
…僕ですか？あいにくフリーなもので。そんな心配はいりませんよ。さぁ、乗ってください。
( やはり一目見た時から可愛らしいと思っていた。それは他の男は放っておかないだろう。お世辞では無く本心で思ったことを口にしては、車の助手席を開けると座るように促し。ふと何か遠慮をしている彼女はどうやら自分に彼女がいると思っているらしい。微笑みを浮かべて、あいにく、と付け加えて否定をすれば助手席に乗ったことを確認し扉を閉め、自分は運転席へと乗り込む。)



工藤 優希

え！？ほんとですか？
実は私もシャーロキアンなんですよ。
ほんとに大好きすぎて、何度も読み返しているくらいです。
( 雑談にやはり悪い人では無さそうだと思いながら歩いていると、自分の中のヒットワードが飛び出し思わず前のめりに食いついてしまい。弟もそうだが自分も生粋のシャーロキアン。シャーロック・ホームズを読んで育ったと言っても過言では無い。思わぬ共通点に嬉しそうに話をすると先程までとは違う笑顔を見せて。)