睡蓮の花言葉《〆》

いらっしゃ、やだおかえりー！
(昼・夕方とカフェ営業が終わり、自分の持ち場であるバー営業へと変わった頃合。ドアが開く音に洗い物をしていた手を止めて顔をあげれば見知った顔が『失礼します』なんてよそよそしい挨拶とともに入ってきており思わず笑ってしまいそうになりつつも未だ名前や職種を聞いた程度の彼女の元へパタパタと小走りで。｢お疲れさま、寒かったでしょう。お腹は減ってるー？｣カウンターでいいかしら、なんて付け加えつつもスっと勝手にカウンター席へ案内すれば、)

今日も酷い顔してるわねぇ、リップなんて取れかけじゃない...
(今日も例に漏れず疲れきった顔を見せる彼女に心配そうな視線を投げつつおしぼりと、お通しにと用意したサーモンを使った生春巻きの皿をカウンターへ出して。もちろんこれは正規であれば注文を頂いてからお出しするものだがここ最近疲れた顔を見せる相手に、微力ながら応援や労いの気持ちを込めての申し訳程度のサービスとしてしている事で。「サーモン食べれたわよね、スイートチリのディップ上手く作れたのよ。食べてみて頂戴！」得意げに微笑みつつお冷がわりのレモンウォーターを差し出し、口に合うかと少しだけ心配そうに胸の前で手を組んで)


(/どうしましょう、あまりにお疲れのようだからお姉様どころかおかんのような立ち回りを…
改めて百合香ちゃん、背後様、和稀共々よろしくお願い致します！)