匿名さん 2024-01-05 19:35:07 |
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そ、それはそうだけど。皆から見られない代わりに、貴方に全部見られてる気分で…。
いや、気にしないで頂戴。
(彼と共に足早に店を後にする際も握った袖は離さず、店の外に出て立ち止まるとやっとのことその手を話した。しかし、離したかと思えば今度は両手で自身の顔を覆いもごもごと上記を言い返す。しかし、自分は何を言っているんだとまたも羞恥心に駆られれば、長い黒髪を揺すりながら、気にしないで、と必死に冷静を装おうとする。
次には静かにパタパタと火照った顔を仰ぐような動作を行い、彼の方が恥ずかしかったという話にはそれもそうだと納得できるので、再度「ごめんなさい」と小さな声で呟いた。
はぁ、と少しばかり火照りが落ち着くと息を吐いて、“他に用はあるかと”問われれば、少しばかり考えた後に首を横に振った。とりあえず食料に衣服も買えたし、今のところ急ぎで必要なものもないだろう。また何か必要そうなものが思い浮かんだ時は彼に相談するとしよう。)
… もう大丈夫よ。帰りましょうか。
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