匿名さん 2024-01-05 19:35:07 |
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(彼女の反応を見て何故だか罪悪感がやってくる。此方はただ体面を守ろうと嘘をついただけなのに、何故そんなに残念そうにするのか。彼女は表情自体は変わらないが視線は変わる。視線の動かし方で感情を判断するとすれば、どこか寂しそうだった。そう思った直後、突然に彼女が吹き出せばギョッとした顔で見つめる。突然笑い出して可笑しくなってしまったか。一瞬そんなことを思ったが、良く考えると先程の自分の振る舞いについて笑っているのかと予想する。自分は普通の対応をしただけなのに。先程の表情が杞憂だと思い込むと、彼女と共に店を出る。
外は来た時よりも人が居なかった。ようやっと落ち着けるようになったことで心の余裕が生まれた。するすると彼女の腕が離れていくと僅かばかりの不安が芽生えたが、この程度の人数ならば大丈夫だろうと高を括る。
ふと彼女から訊ねられると、慢心からか「問題ない!」と高らかに言う。とは言ったものの、いつまでもスーパーの袋を持っているのは疲れるため、一度置きに戻ろうと決める)
暫しここで待っておれ。買った物だけ置いてくる故な
(言うが早いか彼女の返事も待たずに、サッと瞬間移動する。社務所に移動してくると、食品などや野菜を分かりやすい場所にある壺に納める。冷蔵庫がないため、壺の中に入れておくしか保存方法がないが、妖術で腐らせないようにすることも出来るので特に不便さは感じていない。油揚げは壺には納めず、台所に目立つように丁寧に置いておく。彼女には問題ないとは言ったが、実際のところはそれなりに疲労は蓄積されている。だが、あれ以上の人混みに揉まれない限りは大丈夫だろう。買ってきた飴は本殿の木箱の中に納めると、手で顔をぱちぱちと叩き気合を入れる。再び瞬間移動をすると、彼女の目の前に現れる)
ちと待たせ過ぎたか?
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