常連さん 2024-01-05 18:32:59 |
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……うん、任せとけって。
りっちゃんもなんかあればフォローよろしく。録音でもメモでもいいから、記録も頼んだ。
(相棒からの言付けにはなんだか嬉しそうに頷いて、自信ありげににやりと口角を上げてみせる。そして、彼にはフォローを頼みつつ、肩をポンと軽く叩くと、そのまま猫隠しが起こっている住宅街へと足を向ける。
ポスターを掲載している家や、散歩中の住人なんかにも話を聞いてみると、どうやら猫たちが居なくなっているのは1週間ほど前かららしい。夜な夜な、猫の威嚇するような激しい鳴き声を聞く事も増え、地域の人たちも猫たちの行方を不審がっているようだった。
その中でも『夜に一度、猫を抱えていく女性を見た。何やらブツブツ言ってたし、正直気味が悪かった』と年配の女性の証言があり、もしかしたら事件と関連があるかもしれない。
思いのほか地域の人たちはよく話をしてくれて、気がつけば日も傾きはじめる時間となっていた。道中、猫が1匹脚に絡みついてきたので、しゃがみこんでその背中を優しく撫でてやる。ゆっくりと腰を上げて短く息を吐くと、隣にいる相棒へ視線を向け)
よし、こんなもんだろ!
帰って焼肉食べるか。
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