掲示板ファンさん 2023-09-16 14:07:27 |
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( すぐに挨拶が返ってこなかった事も、己側も見られている事も気にはしなかったが、此方の変化の指摘に、今度は意識的に布の余りを触る。「…普段使ってるのが切れてな、家にあった紐で代用した。」それからごく端的に、髪を結果的に装飾する事になった経緯を話す。その後、少し経って指摘した相棒の違いに、想定以上のオーバーなリアクションが跳ね返り、思わずストラップ群から相棒の顔へ視線が上がる。「……ああ、あの…」白猫、と聞いてそのシルエットが薄ぼんやりと思い出され、しかしそれに何か言う前に笑うその言葉に声が止まる。「……似ていたか?」正直形もうろ覚えな失せ物の顔は尚更薄く、はて、と管理室への道中首を傾げていた。――管理室到着。相棒の文句には鼻を鳴らす音だけ返して、己も無遠慮に開いた扉の内に挨拶無しに踏み込む。それに何か言う声も聞こえたが、全て無視を決めてオペレーターを注視。自分達二人分の圧を受けたオペレーターは身を縮こまらせながらも、震える手でパネルを操作しモニターに映した映像と共に何とか説明を始めた。――この前の植物系個体とは丁度反対方向、場所も機関からやや遠い。そして、その能力は、「……氷相手でしたら、私達では不適、炎の方が良いかと思われますが。」氷の塊を投げ、周囲を凍らせ、大暴れする氷結系統。理解した瞬間、嫌の文字を顔全面に映し、若干遠回しに辞退を申し出る。が、それに是が答えになる筈は無く、幹部らと上司に余計に嫌みを浴びせられる。「……解りました。失礼します。」義務がどうだ権利がどうだ、耳タコもののテンプレート“説教”を面倒そうに、大きな舌打ちの後強めの語句で無理矢理断ち切り、「行くぞ、イヴ。」現場を共にする相棒に呼びかけ、今しがた入ってきた管理室の出入口に再び早足を向け )
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