掲示板ファンさん 2023-09-16 14:07:27 |
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( 彼方から悲鳴、此方から怒号。騒がしくなった機関内を駆け抜け終わる頃には、仕事でも滅多に無い運動量を負った肺が酷使に痛む。「……そう、だな。」ヒューヒューと喉が鳴る酸素吸入一歩手前の激しい呼吸で、反って苦しい身体を壁に預け、滲む額の汗を厭い天井を仰ぐ。そこから多少息を戻す三分程を貰って、やっと相棒の問いかけに声を返す。「これだけ、ガラクタどもの相手をしてやったんだ。礼の他に、利子も付けさせてもらおうか。」まだ少々荒れた息吹に邪魔をされつつも、階下に降りる決断を。しかし直ぐ様にとはいかず、もう幾ばくかのインターバルを挟んでから漸く身体を両脚で支えて次の目的に向かう。襲ってくる球体も粗方散らした今、警戒すべきは本陣までの防衛ライン程度。故にゆっくりと、休憩の延長も兼ねて階段を下り、通路に着く直前に念には念を、と己も腰の武器を手に持ち変える。――地下五階。開発課までは後一直線。しかし此方の会話を何かで聴いていたのか、あっちに作りかけのバリケードらしきもの、こっちに自分達を注視する据え置きの防衛装置と悪足掻きの痕跡がまざまざと見てとれる。そしてその一番奥、開発課の入り口から覗く赤毛の影――散々スピーカーにて声を聞いた開発課職員・トーマスの姿が窺える。「……往生際の悪い餓鬼だ。」目的達成の為にもう一つ、障害走をこなさねばならない面倒さに、思わず煙草でも吹くような溜息を吐き出す。「…利子もう一つ追加だな。」爆ぜる程の怒りは無いが、そこはそれ、余計な手間を増やした職員に文句代わりの呟きを溢す。それから装置の破壊も視野に武器へマガジンを装填しながら、相棒の準備も確認したその後、もう流石に走る気力の無い脚で些か緩慢に踏み出し )
(/ 有り難うございます!!それではまた後程!! )
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