掲示板ファンさん 2023-09-16 14:07:27 |
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( 逐一と近い彼の距離。今度は耳へ、甘ったるくも真摯そうな、真逆の性質を器用に持ち合わす声が直に入り込んでくる。それにまた微かに身動ぎはしたが、その場は無言を貫いた。――それから。輪郭を崩して尚、此方を見る瞳は変わらず、寧ろ一層に濃厚さを増していく。もう少し強めに、と指に力を籠めかけた所で、相棒の言葉。そちらに気を取られてしまえば片手は二度目の捕獲を許してしまう。退くかどうかを迷って視線で追う間に、その指先は再び彼の唇――否、その内側に囲われた。爪の辺り、それから指の腹にも、ぬるりと擽ってくる何かの存在。その正体など言わずもがな、心臓がまた思い切り握り絞られる感覚に、今度は全身が解り易く跳ね上がった。「…っ、本気、など。それこそ火遊びで口説く時の常套句だろう。」忘れていた呼吸を取り戻して直ぐ、顔を俯かせて相棒の口許から視線を逃がす。そのついでに悪態も返したが、動揺でぐずぐずと震えて迫力の欠片も無い。そのまま暫くは手を引く事も忘れてモゴモゴと形になりきれない文句を溢した後、「……こんな真似を、しているのが、」やっと声が意味有る言葉に成形される。「貴様ではなく、その辺から湧いて集る虫ケラ共や屑だったのなら、昔と同じく蹴り潰せば済んだ話なのだがな…」その弱々しさに反して物騒と毒をふんだんに含めた物言いで伝えるは、過去出会した類似の経験談と、その対処。しかしながら、放った対処法を行う気配は微塵も無く、寧ろ身を縮こめて「……今の貴様の“これ”には…どうにも、何も出来ん。」“これ”と口にした瞬間、意識してか彼の口腔に持ち込まれた指先がぴくりと動き、その舌先を押す。だがその自らの行動に気付いた様子は無い。続けて普段の貴様相手ならまだ引っ叩くくらいは出来た筈だろうが、等と少しの間言い訳じみた文句を彼是垂れ流していたものの、それもいつしか止んだ後。「……貴様は、」視線だけが相棒へと上がる。まだ俯きがちの顔からは、いつものような不遜も、不機嫌も、何処かに落っことして、ただひたすら戸惑いに眉を下げている。「……私にどうしてほしいんだ。」頬も指も耳の根も、彼に吹き込まれた熱が引かなくなって仄かな色を残し、探究欲を見せた時の余裕なんてもう何処にも見当たらない表情のまま、翻弄の末の自暴自棄、その耳に何とか届くかどうかという細さで相棒に尋ね )
(/ ザオリクなら僧侶か賢者様でしょうかね!あっいらっしゃった!()わあ…イヴさん凄まじい…納得の色気…そりゃアーネストもノックアウトされる筈です……()言うてアーネストも、機関に入った辺りの15歳の頃から20代前半の頃までちょいちょい暴行の危険(貞操的にも怪我的にも)に晒されてたんですけれども()まあでも襲ってきた連中の末路は…アーネストの言葉からお察し下さい() )
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