掲示板ファンさん 2023-09-16 14:07:27 |
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(相棒の返事を聞き届け、愛車に戻ろうと踵を返しかけたところで─ぐん、と左腕が予告無しに引っ張られた。思わず躓きそうになりながらも何とかその場でバランスを取って踏み留まり、その行動にどうしたの~、と声を掛けようとする。が、相棒から掛けられた言葉に何かを察したらしく、言われるがままに身体の力を抜いて相棒の行動を見守り始めた。液体が傷口に流れ込む様子をちらりと横目で見ながら、「いや~…不謹慎だけど、感覚無くて良かったかも」と苦々しい笑みを浮かべてそうしみじみと呟く。そうして少し経った後、治療が終わったらしい相棒の手が自身から離れていった。─今の治療は、どうやら目の前の相棒にかなり負担を掛けるものだったらしい。彼の鼻からは一筋の血液が垂れ、焦点もあまり定まっていない。その様子を内心心配そうに眺めていると、いつもより舌っ足らずな声で感覚はどうだ、と問われ、何気なく左手を動かしてみる。─握り込んだ指に、間違い無く─今しがたまで喪失していた筈の感覚があった。「…え、何これ~!ちゃんと戻ってる!アーネストすご~い!」目を見開いて少し沈黙した後、すっかり感覚の戻った左腕をブンブンと振り回しては眼の前の相棒に称賛の言葉を投げる。─その際。感情の昂りに比例するかのように右腕に先程より力が籠もり、鷲掴みにされたぬいぐるみの頭がギシギシと締め付けられるような音を立てて軋んだ。それは蚊の鳴くような声で悲鳴を上げるものの、気付いたらしいイヴが一瞥と共に力を緩め、その後に発せられた「…ああ、悪い。うっかり潰すところだったよ」そこから何一つ感情の読み取れない、平坦な声に再び怯えたかのように沈黙する。イヴは顔を相棒に戻すなり、立てる~?大丈夫~?、などと一変した呑気な声を掛けながら健康に戻った左腕で相棒の肩を支え、愛車の元まで戻るとヘルメットを取り出し、シートに腰を下ろした。頭を掴んだままのぬいぐるみの処置に処置に困っていたが、やがてぬいぐるみの腹部分を─ちょうど手袋の代わりにするような形で─苦しげな呻き声は聞こえないかのようにグリップを握り込んだ。「やっぱオレが運転するよ~、アーネスト。治してもらったし」とヘルメットのシールド越しに悪戯っぽく微笑んでみせ)
(アッ好きなやつ…!!そういうの好きです…!!!こらイヴ!!闇しまいなさいって言ったでしょ!!()これ以上出さないの!!めっ!!())
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