掲示板ファンさん 2023-09-16 14:07:27 |
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(痛みに跳ねる相棒の姿が目に入り、唇を噛む力が更に強まる。投げられた発煙剤から身を守るように片手を目の前に翳し、移動してきた相棒の銃剣の先を月光で弾いた。回し蹴りを防御しようとした、刹那─月光を持つ左肩に鋭い激痛が走る。じわり、と白い革ジャンの肩口辺りに血が滲んだ。腕の力が抜けて取り落としそうになる月光を持ち直し、精神力だけで声を抑え、声にならない悲鳴を上げる。─傷口の痛みが一定でなく、酷くなっていく所からすると─今撃ち込まれたのは恐らく、腐蝕弾か。「…っ、服…新しいのに、変えてなくてよかった…」強がるようにそう言って笑い、今しがたまで切れていた月光の電源を入れた。電源の入った月光の刃は、高熱のレーザーで青白く発光する。そのまま相棒の目の前まで一気に距離を詰め、相棒の武器に向けて斬りつけた。─唇を噛み締めたイヴの表情からは普段の軽薄さが一切抜け落ち、苦しそうな表情の中、その切れ長の瞳だけが鋭利に研ぎ澄まされている。─無論相棒に当てるつもりなど、微塵もない。月光の刃が相棒の武器を少しばかりに融かし、カラン、と乾いた音を立てて相棒の武器の一部が地面に転がる。そのまま刃を相棒の喉元に突き付ける─が、やはり。その刃を押し込むことなど、出来なかった。躊躇うようにカタカタと小さく震える刃の先が自身の内心を代弁しているようで、ならばとハンドガンを突き付ける。─左肩の感覚が無くなってきた。もう左肩上腕、下手をすると手首辺りまで腐蝕しているかもしれない。「…アーネスト」弱々しい声は唇から漏れる前に掻き消え、鋭かった瞳が不安げに揺らぎ)
(分かっていただけますか!ええ、ついつい怪我させちゃうんですよね…()了解しました!頑張れイヴ!!死なない程度に!!())
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