掲示板ファンさん 2023-09-16 14:07:27 |
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(先ずは咳き込んで、次いでこちらを苦虫でも噛み潰したような表情で睨む相棒。そこまでは大方想定どおりの反応─であったはず、なのだが。拒否されるだろうと思っていた煙草の箱から相棒が一本だけ抜き出す。火を点け、それを吸うのかと思えば─唐突に、自身の顎を片手で掴まれた。我ながらあ、だのん、だの発音の不明瞭な、どうにも情けない声を発しつつ逃げようとしたところで、相棒の顔がずいと間近まで近付いてくる。揺れる睫毛なんかを眺めながら、一体何をする気なのかと思っていると、その状態から間髪入れず自身の顔に向けて、自身の差し出した煙草の紫煙が煙ってきた。何故か悪戯っぽく笑う相棒の手から開放されるなり、普段吸う主流煙よりも遥かに濃い副流煙にけほ、と少し咳き込みながら俯き、咳が治まってから上目遣い気味に相棒の顔を伺うと、腹立たしいほどすっきりとした表情をしている。何か言おうとしたところで、相棒の呟くような言葉が耳に入った。その言葉を聞くなり今しがたの何か言おうとした感情はすっかり忘れ、一口吸っただけで突き返された煙草も…ん、とだけ返事を返しながら受け取り、灰皿に心なしか強く押し付けて揉み消す。ジュ、とクリスタルガラスの灰皿が少し焦げる音が小さく響き、イヴはそのままマスターにありがと、と言いながら灰皿を突き返した。そうした後、たった今思い出したかのように突如口を開く。「……あ、そういえばオレ…アーネストのこと送るって言ってたよね?…でも飲酒運転できないし…ビジネスホテルにでも泊まろっか」と言った後、マスターの方へ顔を向け、マスターが送ってくれるなら家帰れるんだけどなあ、などと冗談めかして笑ってみせた。それを聞いたマスターも小さく笑いながら、送迎サービスはやってねえよ、とだけ返事を返し)
(あっ!!大好きなやつだ!!!わざわざどうも!!()では、有り難く頂戴いたしますね!!…イヴ、送る気は最初からあったのかい?()だとしたら呑気にバーなんか行ってカクテル飲んでる馬鹿たれですよ…()そうだってさ、良かったねイヴ!!アーネスト様!!気付いて!!多分今のイヴは2%くらい本気ですよ!!でもそんなところも好き!!())
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