掲示板ファンさん 2023-09-16 14:07:27 |
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(紙袋片手にカーテンの前で立ち尽くす、相棒の着替えの退屈な待ち時間。誰か話し相手になってくれそうなのは居ないか、と見回せば丁度近くで品出しをしていた店員と目が合う。今日は天気いいねえ、などの世間話から始まり、おすすめのカフェはどこだの、近くのヘアサロンはサービスがいいだのと下らない雑談─いつの間にか店員の品出しの手も止まっていた─をしていると、カーテンがガサリと揺れた。そこから暫くの間を置いて、見繕われた服を着た相棒が試着室から出てきた。カーテンが開くなり自身に飛んでくるあからさまな舌打ちと毒は聞き流しついでに無視して、そのスタイルを頭の天辺から爪先までじっくりと眺めてみる。─自身の見立て通り、服装"は"良く似合っている。ジャケットの隙間から覗く濃い赤のシャツがアクセントになって、華やかさと落ち着きが共存したスタイルになっていた。まあ、普段の眼鏡とピンが無いだけで、こんなにも印象が変わるとは思っていなかったが。このまま背筋を伸ばし、普通の表情で黙ってさえいれば、男性としてはかなり上物の部類に入るだろう。…ただ、そうなるとこの伸びっぱなしで無頓着な髪型がよろしくない。先程店員から聞いたヘアサロンにでも連れて行くか、とぼんやり思いながら「アーネスト、似合うじゃ~ん!普段からそういう格好してればいいのに~」といつも通りに笑う。そしてこのまま着せてくから精算お願いね~、と隣の店員にそのままの笑顔を向け、例の財布から無造作に束で取り出した札を店員に手渡した。と、そこで思い出したように「あ、アーネスト~。眼鏡とピンどしたの?忘れ物?」と、後から毒を吐かれても面倒なので一応忠告の声を掛けておいた。また相棒が何か言う前に腕を引いて店を出る。ありがとうございました、という声を背中に聞きつつ、ヘアサロンを目指して街を歩き出した。自身達には好奇の視線が向けられていたが、大してそれを気にすることもなくヘアサロンの前に到着する。どことなくあの医療班長に似た雰囲気をした、小柄な女性がいらっしゃいませ、と自身達に声を掛けながら店内から出てきた。その店員に「何かいい感じにセットしてあげて~」と笑いながら相棒を押し出して店内のシャンプー台に無理矢理座らせた後、自身は待合スペースでファッション雑誌を適当に何冊か見繕い、我関せずといった雰囲気で読み始める。医療班長に似た店員の女性はそれにたじろぐこともなく、分かりました、と元気の良い返事を返した後テキパキとカットの用意をしていく。その姿を横目で眺め、やっぱり医療班長にそっくりだなあ、なんて下らないことを思い)
(ああ…分かりますよ!!!何やらせても結局ギャグっぽくなるこの二人ダイスキ…ダイスキ…!!多分似合いますね()ただ、このスタイルだと黙ってればイヴがただのイケメンになりますので()そうですよ!!拒否されても有無を言わせない笑顔でグイグイ引っ張っていきますからねコイツは!!!いくらでも歯の浮くような台詞吐けますからね!!())
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