御伽吏探偵事務所　〆

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( 何か一言すら返す事が出来ない程、ピンポイントで痛いところを刺されてしまった。口角に力を入れて口元を結んで、渋い眼差しで眉を寄せて険しく眉間に皺を刻む顔は悔しそうにも落ち込むようにもどちらにも見て取れて。現実を言葉なく突き立てる冷たい眼差しが今が行き止まりだと声を出さずに教えるようで、より無力さが際立ってしまう。冷めた様子から転じて人当たりよく微笑む相手に流されるには常識が隔たりとなって「 おおきに。ほんまにありがとう。多分お兄さんの言う通り、お金借りてるとこ安全な場所とちゃうんやと思います。せやからお兄さんのとこ巻き込めへん！もうちょい頑張ってみよ思います 」拳を固い力でギュッと握りしめ自分のことを鼓舞すると、初対面にも関わらず向き合って考えてくれる彼の人柄にすっかり絆されて。 )
ホンマは少し弱気になってもぉてたんです。でも、御伽吏さんみたいに優しいええ人も居るって思ったら俺ももうちょい頑張れる気ぃしてきました！