ゆっち 2023-07-06 00:23:07 |
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…会長からメールが届きましたので代読致します。「この度はうちの者が申し訳ありません。キツく言い聞かせます。」との事です。これで暫くはアレが動くこともないでしょう…私は一応の仕事を終えたので戻ります。また明日学園で会いましょう
(交戦の意思がないことが分かると澄ました表情は変えないままに心の中でホッと胸を撫で下ろした。そして自身のスマホの着信に気が付き目を向けると会長からのメールが届いていた。SNSアプリ等で繋がる程の仲ではないのだろう。派閥責任者としての会長の謝罪文を淡々と代読すると「アレが暫く動くことはない」と補足した。アレとは言わずもがな絆のことで、会長のお説教によって少なくとも数日間は絆に対する監視の目が増強されると推測したようだ。一通りの伝えるべき事を伝えるとペコリと頭を下げて別れを告げる。「また明日会いましょう」と言うのは明日は技術の授業がある為だ。)
はひ……すーはー…すーはー……これで大丈夫です…!……愛ちゃんです…お腹が痛くてきました…
(言われるまま深呼吸すると若干だが気持ちに余裕が出来た。雲雀を見つめて柔らかい笑みを浮かべると「これで大丈夫です!」と意気揚々に先程よりも軽い足取りで診察室へと入った。そして、看護師が愛利と雲雀を椅子に誘導すると、促されるまま椅子に腰かけ初老の女性医師と対面した。緊張からか自分の名前を「愛ちゃん」と愛称で名乗ってしまうが本人がそれに気付いている様子はない。医師は目を丸くして驚いていたがすぐに優しい笑みを浮かべて雲雀に向き直り「お姉ちゃんからこの子の名前を教えてくれるかな?」と尋ねる。そこでやっと自分の言い間違えに気が付いた愛利は顔を真っ赤に紅潮させていた。)
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