隣国同士の王子様は仲がいい(〆)

ふふ、はぁい(相手の反応、そして誤魔化すような促しが何とも可愛く感じてしまい、微笑みながら間延びする返答をしてから、試着室の扉を閉めて着ていたシャツワンピを脱いで元々着ていた服を着直して試着していた服2セットと相手が気に入ってくれていたヘアピンを手に帽子を目深に被り直してから試着室を出て「お待たせ、兄ちゃん。確か彼女さんに靴も渡すんだよね？」と初めの設定を忠実に守りつつも兄離れの出来ぬ弟らしく相手の腕に抱き付きながら問い掛けて)

っえ、あ…うん、そうなんだよ(相手に腕に抱きつかれては、恥ずかしさから、すっかり忘れていた設定を思い出し、頷いて言い、「お前も選んでくれよな」と言い)

うん！(相手からの言葉に頷いて返せばちょうど店内の案内板を見付ければ靴のコーナーの場所を見付け「あ、あっちの方に靴のコーナーあるって、行こ！」と相手と共に靴のコーナーへと向かい)

ほんとだ、いいのあるかな…(相手と共に靴売り場へ向かいつつ呟いて、着くと女性物の靴を見て、「結構種類あるな…」と呟きつつどれがいいかと悩んでいて)

…あ、そう言えばこの前兄ちゃんの彼女さんが帰るときに色味似てる俺のスニーカーと間違えて履いてた時あってさ、その時サイズピッタリだったから余計に気付かなかったって(相手と共に到着した靴のコーナーには女性向けの配色なスニーカーは勿論、様々なヒールの種類があり迷ってしまい。しかし靴となってしまえば履いて確認すべきだが兄の彼女に贈るもの、と考えるとサイズは悩ましい問題で。そんな事を考えていれば、ふとある設定が思い浮かび、それがかなり苦しい言い訳で有ることは重々承知の上だが、折角だからと相手に以前あった出来事として話し出せば「だから、俺の足でサイズとか試してみる？」と自分の右足を一歩前に出して提案してみて)

！…ああ、そういや前言ってたな(靴のサイズの事を忘れており、どうするか悩んでいれば相手から話を振られ、少し怪しいかもしれないが、それに乗ることにして、「ほんと、お前はできた弟だよ」と言い)

どれが良いんだろうねぇ…(相手の言葉に嬉しさから頬を緩ませながら自分の靴のサイズを思い出しながらたまたま近くにあったパンプスを手にとってそれを近くの椅子に腰かけて履いてみればそれは予想に反しジャストサイズで「あ、このサイズだよ。兄さん」と相手に伝えつつも女性ものの靴が意外とアッサリ入ったことが内心寂しさみたいなものもあり)

！…これくらいか、じゃあ探してみる(相手がパンプスを履くとピッタリな事に驚きつつ、サイズを確認しては、そのサイズで服に合いそうなものを探し、ひとつ見つけ、手に取れば「こんなのはどうだ？」と尋ねて)

わぁ…良いね、それ…！(相手の探す最中に試しで履いてみたパンプスを脱いで戻せば、ちょうど相手がパンプスを持ってきてくれて。それは先程の服にとても合う色合いでリボンもアクセントになっている5cm程のヒールのあるものであり、目を輝かせつつ素直に良いと伝えて)

一度履いてみてよ(相手がいいと言ってくれると、嬉しそうにしつつ、履いてみてと言い、相手を椅子に座らせると、片足に履かせてあげ)

うん…！(相手からの言葉に頷いて相手に促されるまま再び椅子に座り相手にパンプスを履かせてもらえばそれは自分の足にピッタリ合うものであり、ますます自分が相手によって女の子にされていく実感が湧いてきて頬を赤らめていて)

うん、サイズ良さそうだな(相手に履かせると、サイズがぴったりで、そう言っては、「ヒールって言っても5cmだし、大丈夫そう？」と尋ねて)

うん、平気…それにアル兄がお仕事とかで部屋にいない間に歩く練習もしとくから(相手にヒールについて問われればコクリと問題ないことや相手の部屋にお泊まりしたり相手と正式に結ばれた以降は相手の仕事の間にパンプスを履いた上での練習も行うと伝えてから「…今日買ってもらう分で俺、アル兄に完全に女の子にされちゃうんだね」と恥ずかしさと嬉しさの入り交じる声色と表情で呟いて)

っ…そう、だね…(相手に完全に女の子になるという言葉に顔を赤くして、恥ずかしそうに言い、相手と話していると、店員に声を掛けられ、どうするかと言うとように相手に視線を向け)

俺が兄ちゃんに無理言って試しで履かせて貰ってたんですよ。まさか入るとは思わなかったんですけどね(店員から「すみません、こちら女性用の靴なのですが…」と声をかけられれば、極めて自然な表情でそう返しつつパンプスを脱ぎ、元々履いていた靴に履き直してから店員の耳元で「俺、実は兄ちゃんにも黙ってたんですけど女装するの好きで…嫌われたくないんで秘密にしててくださいね？」とわざと低い声で囁けば店員が顔を赤らめており。しかしその様子に興味は無さげに相手の元へパンプスを手に歩み寄れば「兄ちゃん、もう買うもの無かったよね？レジに行こ！」と相手に促して)

え、うん…(相手が店員に何かを言えば、店員の顔が赤く染まり、不思議に思いつつ、促されるままに頷いて、レジに行き、購入をして)

…ね、この後どうしよっか…？(相手が購入した商品の入った紙袋を受け取ったのを見て空いてる手を自ら繋いでお店を後にすればと相手に問い掛けてみて)

ジェル、行きたいとことかある？(商品の入った紙袋を持ち、反対の手で相手の手を握り、行きたい場所はあるか尋ねて)

んー…俺はもう買って欲しいもの、買って貰ったし…(相手からの問い掛けに少し考え込みながら呟いていたが、ふと相手に抱かれたい気持ちがあることを思い出してくれば頬が赤らんできて「…アル兄と、気持ちいいこと、したいかも…」と相手の耳元へ口を寄せ囁いて)

！…じゃあ、家帰るか？(相手が耳元へ近づくとなんだろうと思っていれば、囁かれた言葉に顔を赤くして、帰るかと尋ねて)