政府所属管理部 2022-08-08 23:28:37 |
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>104 碧 様
──、
( 眠りへ誘われる間、藤の花のような柔らかなものが頬に触れたような気がした。目を閉じて案外すんなりと眠りについてしまったが、幾分か経って目をうっすらと開ける。変わらず香る藤の香り、まだ意識がはっきりしない中ここはまるで夢か現か。まるでぽつんと取り残された離れ小島のような場所。暖かな日差しに目を細める。風に舞ってきた藤の花弁が己の頬を掠めて、眠ったときの頬の感触を思い出す。ゆっくりとした動作で、身体を起こすと欠伸を一つ噛み殺し、ここが何処だったか朧気な記憶を呼び覚ます。)
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