刑事A 2022-01-18 14:27:13 |
通報 |
ルイス・ダンフォード
( __数年振りに顔を合わせた相手は様々な経験をして来たのだろうか、当時よりも何処か凛として見えた。本来ならばこうして時間を合わせる事が出来たのなら3人で食事の一つでも行きたい所なのに、高度集中治療室で沢山の管に繋がれ横たわる彼の姿がそんな状況では無い事を示しているものだから、胸が締め付けられる思いになるのだ。『…コイツのこういう姿は見たくない、』と、隣の相手に聞こえているかどうかの声量で溢れ落ちる様にして呟いたのは紛れもない本音。目を覚まさないかもしれない、という恐怖が纏わりついて離れないのはそれだけの危うさや儚さを彼から感じてしまうからか。__話がミラーの事に移れば隣の相手へと視線を向け。真剣な表情で紡がれる言葉を聞き、少しばかり思案するように再びガラス越しに眠る相手を一瞥しては『……担当してる事件が解決してもいないのに、とんで来るなんて事になったら大変だぞ。』と、言葉を返す。勿論ミラーが彼の支えになる人物の1人である事は間違い無いだろうし、彼の心を少しでも楽に出来るのがミラーだと言うのならば近くに居るべきだと思う。思うのだが。“適当な人”だと思われていても“警察”だ、矢張り捜査を優先的に考える所はあるし、何より何時かの日の飲み会で彼から聞いたミラーは衝動的な所があると。加えてミラーの事を深く知らない。再び相手の意見を聞くべき体勢の間を空けて )
トピック検索 |