刑事A 2022-01-18 14:27:13 |
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( ナースステーション内、相手が入院している病室の番号のランプが光ったと同時にナースコールによって2つの部屋が繋がる。『どうしました?』と言う看護師の問い掛けに返事と言う返事は無く明らかに様子の可笑しい呼吸音だけが聞こえる状況に、これは不味いと判断した看護師は点滴の準備をするや否や『直ぐ行きますからね!』と部屋を飛び出して。病室の扉を開けた時、相手は酸素マスクをしている状態ながら酷い発作に襲われていた。それは意識を失っても可笑しくは無いと思えるもので駆け寄った看護師は『エバンズさん、わかりますか?大丈夫ですからね、大きく息を吸って下さい。』と、励ますような声を掛けその腕に点滴の針を刺し。点滴パックからは軽めの安定剤が滴り、管を通り、相手の身体の中へと入る事だろう。__てっきり相手は出勤しているものとばかり思っていた。だからこそサラの言葉に思わず息が詰まった。例えどれ程の記者が署の周りを取り囲んでいたとて、相手は休む事を選ばない。けれどそれをした…せざるを得ない何かがあったと言う事ではないのか。「……今日までには全部解決して、戻るつもりだった。」ぽつり、不甲斐無さの中に自分自身にあてる恨み言のような声色で答えたのは、暗に順調では無いという返事。それを彼女に言った所で急に犯人が自首する訳ではないと百も承知なのだが。「…悪いのはエバンズさんじゃないのに…あの記事だって、絶対デタラメなのに、」1人出張に行ってる事が気持ちを不安定にさせているのか、相手の様子を知る事が出来ないのが怖いのか、一度口をついて言葉が落ちればそれは後から止まる事は無く、友人である同僚に結局気持ちをぶつける事となって )
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