刑事A 2022-01-18 14:27:13 |
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( 呼吸が落ち着いた先に重たい倦怠感が襲うのはいつもの事。起き上がる事すら億劫な程の身体の重さを感じつつ、普段であればそのまま眠りに落ちてしまう事もあるのだが水を飲むようにという相手の言葉に、ややして身体を起こしゆっくりと床に足を付ける。ひんやりとした床の感触を感じつつ未だ微かに震えの残る身体に力を入れて立ち上がると、キッチンのシンクでグラスに水を汲み其れを飲み干して。汗の染み込んだワイシャツを脱ぎ楽な部屋着に着替えるとソファへと戻りスマートフォンを手に「……水は飲んだ、____こんな時間まで悪かった。」とようやく声を発する。ベッドに向かい身体を横たえると「…携帯は此処に置いておく。必要があったら電話を掛けるから、お前ももう休んでくれ。」と、電話を切って眠ることを促して。息も付けぬ程の苦痛は治まっていたが、夜中に魘された時に出張に出向いている相手にまで迷惑を掛けるのは心苦しい。自分の事ばかり気にさせては仕事にも影響が出てしまう事も考え、必要な時は電話を掛けると伝えて。 )
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