刑事A 2022-01-18 14:27:13 |
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( 反射的に取った電話だったが、聞こえて来たのは相手の声。この時間に仕事の電話が掛かって来るはずも無いと思いつつ、背凭れに身体を預ける。出張先で担当する事件は然程複雑なものではないらしく、暗にすぐ戻ると伝えてくれているのだろうと思えば「…そうか、」と頷いて。続いた問い掛けには「ある。此方の事は気にするな。」と告げるに留めて。相手との会話の最中、不意にまた視界が揺らぐ感覚に襲われて思わず顔を顰める。それは先程のように直ぐに治まるものではなく、平衡感覚がわからなくなるような気分の悪さを伴うもので一瞬吐き出す息が震える。「_____明日も早いんだろう、…もう休め。」と告げれば早々に電話を切ろうと。 )
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