刑事A 2022-01-18 14:27:13 |
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( 署までの道のりは然程遠く無く辺りは車通りも多い大きな道路もある。明かりの点いてるお店も並び人も行き交う為夜ではあるがそこまで神経を張り詰めなければならない程の治安の悪さでは無い。早足で街灯に照らされる道を歩く事凡そ10分。署に到着すると鞄からIDを取り出し認証を完了させて刑事課のフロアへと。中は当然暗くなって居たが相手の部屋の電気だけは点いている事で、まだ帰る事無く1人仕事をしているのだと思えば呆れと心配の入り交じる息を吐き出しつつ扉を開け。「エバ__、」呼び掛けた名前の尾が切れたのはそこに誰も居なかったから。まさか電気の消し忘れか、とも思ったが鞄もコートも確りとある事から帰宅したとは考えられない。トイレか、飲み物でも買いに行ってるのか、と次なる考えを巡らせたその時、給湯室の方から小さな物音が聞こえればそこに居るのかと納得し部屋の扉を閉めて。__給湯室に顔を出し、名前の呼び掛けが再び詰まったのは呼吸を乱し明らかに体調を崩したとわかる相手がその場にしゃがみ込んで居たから。「っ、エバンズさん、わかる?」相手の傍らに膝を着く様にしてしゃがみ、意識の混濁の有無を確かめる。過去と現在がわからなくなっているような感じでは無いが呼吸が苦しそうな事には変わりなく、一先ず背を摩る事で様子見て )
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