刑事A 2022-01-18 14:27:13 |
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( 不意に手にしていたマグカップを取り上げられ、何をするのかと抗議の声を上げようとしたものの続いた相手の行動に思わず其れは喉元で止まる。かなりの至近距離で、脚を跨ぐような形で此方を見つめる相手は何を言うでもなくただ此方を見据えるだけ。その瞳は熱っぽく潤んでいて酔っている事は一目で分かるのだが、普段と纏う空気があまりに違うからか酔っ払いは早く寝ろと一蹴する言葉も口からは出なかった。目元を緩く撫でられる感覚に小さく息を呑むと、ようやく「……近い、」と口を開いて。 )
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