刑事A 2022-01-18 14:27:13 |
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( 相手が寝室を出てから凡そ10分後の事。ふ、と意識が浮上したのは寝返りをうった時に隣に障害となるものが無かったから。夢現の中で隣に相手が居ない事を理解すると自然と瞼は持ち上がり。「……」暗い部屋の中で伸ばした手は空を斬り、誰も居ないベッドをぽふぽふと叩くだけ。居ないのか、ぼんやりとする頭で再確認する様な間を空ける事次は数秒。徐に身体を起こすと静かにベッドの縁に腰掛け床へと両足を降ろし。足の裏から全身に冷たさが巡った事で一瞬だけ音にならない声が漏れる。そのまま立ち上がり静かに寝室の扉を開けると暗いリビングには人の気配があり、矢張り相手は起きていたのだと思えば「…エバンズさん、」と声を掛け近付いて。距離を詰めた事で暗闇の中でもテーブルに置かれたワインに気が付くと「…飲んでたの?」と、一言。それから相手を見付けたからと言って寝室に戻る事をしなければそのまま隣に腰を下ろし、布団から出たばかりで慣れぬ寒さから少しだけ身体を寄せて )
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