刑事A 2022-01-18 14:27:13 |
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( 普段であれば1人で苦しみに耐えながら、ただひたすらに時が経つのを待ち意識を失うようにして眠りに就く時を待ち望む夜だっただろう。しかしこうして側に寄り添い背を摩ってくれるだけで、それが救いの光のように思える。相手が背中を摩るテンポに合わせてゆっくりと呼吸を合わせれば、暫くは上擦っていたそれも少しずつ深くゆっくりとしたものに変わりはじめて。ようやく呼吸が楽になり、身体の震えが治まった頃には辺りは薄らと青みを帯び始めていた。僅かに身じろいで相手の服を握りしめていた手を離しその背中へと腕を回すと、感謝を示すように一度相手の背を緩く摩った。身体は疲れ切っていたがもう大丈夫だと、言葉にする代わりに相手の後頭部に軽く手を添え妹にかつてしたように髪を軽く撫でてやり。 )
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