刑事A 2022-01-18 14:27:13 |
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( 自己紹介の刹那、響いたのは書類を叩きつける乾いた音。反射的に肩が持ち上がったのはどうやら自身だけではなく先程から気まずさを隠しきれていない上官も同じだったようで。加えて続けられた“お守り”発言にはピクリと片眉が微動する。流石噂になっているだけあるし、極めてエリートらしい発言だ。相手も相手で己と一緒になんて、と思っているようだがそれは此方とて同じ。とは言え上手くやりたいのだって本音。これを言えばどんな反応をされるのか目に見えているが質問には素直に答えねばならない。「今回が初めてです。アルバートさんは本部から来たんですよね?ワシントンではそういう事件が多いですか?」手元にあった書類の端を整えるようにトントンと机に打ち付けつつ、至極人当たりの良い笑みで返事をして )
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