刑事A 2022-01-18 14:27:13 |
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( 見舞いだと言っては食べ物を持って来る相手に半ば強引に押しつけられた物達は、仕方無く食べるか定期的に様子を見に来る看護師に相手の前で堂々と横流すかのどちらかだった。___ようやく退院した日の夜。連れて来られたのは日本食の店で、和風な内装も受けが良いようで店内は賑わっている様子。メニューを開きシンプルなざる蕎麦と小さな握りの付いた比較的軽めなセットを選び。楽しいと笑う相手を前に少し肩を竦めただけで、運ばれて来た温かな緑茶に口を付け。注文を取った店員がテーブルから去っていったタイミングで早々に口を開く。「…ミラー、俺たちが今後また組む事があるかは分からないが、今回の俺の失態は全て忘れて欲しい。」自分が抱えている物が露見するのを避ける為には誰かと関係を深く持つべきでは無いと分かっていた事。「医者も言ってた通り、少し過労が祟っただけだ。大した事じゃない。」事務的に、あくまで淡々と言葉を並べて。 )
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