刑事A 2022-01-18 14:27:13 |
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( 色々注文を付けるだけ付けて去って行く相手の背中に不満げな視線を向けていたものの、大人しくしているより他は無く。突然訪れた、自分にしてみれば膨大な暇な時間を持て余してしまうのだが休息を取るとはこう言う事なのだろう。事情を知っている医師に普段よりも強い睡眠薬を入れて貰い、悪夢に何度も目覚める事無く朝を迎えられただけでも身体はかなり楽になっていて。…幾つもの検査が終われば病室に戻され、点滴を頻繁に付け替えられながらベッドの上で微睡む事の繰り返し。ほとんど横になっているため眩暈に苛まれる事もないのだが、身体を回復させる為とは言え此処までじっとしている事が無い為妙に落ち着かない気分のまま迎えた3日目。ガラリと開いた扉に相変わらず気怠げな視線を向けると、嬉しくて堪らないといった様子の相手の姿。無事逮捕に漕ぎ着ける事は出来たらしい。「…ライアンは認めたのか。」この3日間、捜査から外れているため当然相手からの電話も無く気掛かりでならなかった捜査の進捗について知りたいと言うのが第一声。相手の報告次第で十分か否かは判断すると、ベッドの傍に置かれたイスに腰を下ろす相手を見据えて。 )
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