名無しさん 2022-01-04 17:44:35 |
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( 眠りに落ちてからどのくらい時間が経ったのだろう。
一件穏やかに見えたが、どうやら回復に向け一気に熱が上がっているらしくじわりと汗が滲む。
_ そんな寝苦しい闇の中、やせ細り、薄汚い幼かった頃の記憶が蘇る。静かに忍び寄る死と、大人や通行人からの冷たい視線に、感情というものがスっと無くなっていく感覚を、今でも覚えている )
…… ッ…ハッ… 。
( 呼吸が段々と早くなるのに沿って、胸の辺りが痛む。
小さくうなされれば、グルグルと廻る視界を薄く開け、目前の闇に絶望する。油が切れたのか、いつの間にかランタンの暖かな光は消えており、何かに縋る思いで「 …オ、レ…俺、は…… 」と己の存在を確認するように啜り泣く。)
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