路地裏事務所 2021-11-03 00:42:01 |
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>リリー
僕の行きつけのチョコレート店がこの近くなんだよ。古書店もよく足を運ぶし、ステッキもこの近くの店のもので…お兄様達_第一後継者の貴族はあまり街を歩くことは出来ないから、僕がこうして街に来ればそれだけでモントリギューの価値は高まる。
(そう、あなたと。兄の傍で多くの貴族たちや商売人の情報を得ているある種の特務員であるあなたと、話がしたかった。カフェの扉を開け、中に促すように手を向けてはにこりと微笑んで。残念ながら、この街のこの通りに淑女をお連れできるような店は少ない。限られてはしまうけれど、それでも裏路地のパブになんて彼女を連れ込んだ日には兄が黙ってはいないだろうし)
ここの紅茶は絶品なんです。気に入って頂けたら嬉しいのですが
>アイザック
青に限らず、私に似合うドレスならお兄様がよくご存知でしょう?折角ならお兄様とお揃いの生地でも、モントリギュー家としては良い影響があるかと思ったのですけれど
(この歳になって思うのは、幼い頃に着せ替え人形のようになっていたのは大人の思惑があってこそのことだったということ。モントリギュー家の長女として、兄と共に会場へ赴けばそれだけで僕を“疑う”理由もなくなる上に、僕はこの権力を最大限に生かせるというもの…この家の道具になることは些か不満があるとはいえ、何もこの家の地位を下げる真似はするつもりはない。いずれは、僕のものになるのだから。僕が次男として振る舞うと不満に顔を陰らせて、長女として振る舞うと気まずそうな兄は、僕なんかよりよっぽど人間らしくて同情してしまう。こんな世界でもなければ、さぞ生きやすかっただろうに。そっとカップに注がれた紅茶を飲み干して、スコーンは夕食後のおやつにしてもらおう。本当はゲームでもして要求を重ねようかと思っていたのだけれど…それは次回でも良さそうだ。行くことが決まってしまえばここから先は僕の仕事、自室に戻るために立ち上がり)
ああ…でも髪を纏めるには少し短くしてしまったから、ヘッドドレスもいただけると嬉しいわ。私の方は、新しい化粧品でも用意させるようにします。楽しみね、お兄様
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