Secret murder

>>9/背後 様

（/クリス背後にございます。この度はご閲覧いただきまして誠にありがとうございます。ご質問に回答をさせていただきますので、9背後様のお好みに合う内容か否かをご判断いただいてからキープをさせていただければと思います。

主な舞台となる場所は裏路地に構えられたクリスの店かとは存じます。
しかしながら、長男の臣下含め裏路地で出会うということは少ないでしょう。彼らは貴族でありますし、クリスも貴族です。もちろん、クリスの仲間たちとは路地裏や街中で遭遇することのほうが多いかとは思いますが…物語は街中･屋敷･店、どこからでも問題はありません。

さて、クリス自身、自分が貴族である事を好んではいません。それは街中で多くの人と接する中で不平等な世の中を多く目にしてきたからです。だからこそ、彼は貴族である自身の立場を利用し、街に住む…貴族よりもより多くの数を持つ貧民･平民を味方につけ、より生きやすい世界を作り出そうと…これはおそらく反逆罪なのでしょうが、それでも構わないと考えています。
そして、貴族であることを利用するのに女性であることは酷く不便だ。家にいれば権力を持つのは兄であり、女でまだ小さい自分に権利はない。街に出ても女の貴族からの恩恵など受けるものは少ない…ならば、能力を最大に活かすために男だと偽ることなど造作もないこと。もちろん、ある程度の信頼を民衆から得てしまえばクリスの理想とする世界に性別なんて小さな問題になるでしょう。

長男は、貴族である事に誇りを持って生きています。それはノブレス・オブリージュなのかもしれませんが、持つ者が持たざる者に施しを与えることを当然とするでしょう。
クリスは、持っていた者（平民）から奪ったのが貴族であるという考えを持って生きています。貴族とは元来相容れない存在なのでしょう。
長男はクリスの生業をある程度知っていてもらえると美味しいかなと思っています。夜な夜な街へ出て、朝早くに…もしくは帰ってこない日もある。路地裏に不思議な店があり、人がひっきりなしに入っては出ていく…それは、施しを与えているにしては異様な光景であることでしょう。扉から出てくる者たちは一様に、笑顔か、泣き顔かを貼り付けて、食べ物や服や、武器…それも時折血に濡れた物を持って出てくるのです。
本能的に、お互いに、クリスと長男はお互いが気に食わないことをしている事実を知っていて欲しいとは思います。
長男はクリスが男の姿をして、さも次男のように振舞っていることや、貴族らしからぬ行動に納得がいかないでしょうし、クリスはクリスで貴族らしい兄が気に食わない。それも、消してしまえば自身が全ての権力を手に入れられるのにと思うくらいには。

長くなってしまいました、申し訳ございません。少しでも回答になっておれば良いのですが…）