DIVE・TO・ABYSS【オリジナル/戦闘/恋愛/3L/人数制限】

>>97 / ジゼルさん


……そうですか。私の影だけでは防ぎれ無かったようですね、多少“彼の影”も使ってしまいましたからそれも影響しているかもしれませんね──。
( 眼下にある小さな旋毛が可愛らしくて思わずつんつん、とつつきたくなってしまう衝動を理性でぐっと堪えて告げられた内容は先程の任で怪我をした部下隊員の事。もう少し早く異変に気付き、彼を守ってやる事が出来たなら被害が少なく済んでいたかもしれないが、距離の関係あって反応が酷く遅れてしまった。自分の影だけで防ぎ切れないと判断して彼のも使用してしまったが影は己の反映、直接的な攻撃は防げるものの全てとは言わないが自分に返ってくるのを思えば手数が多ければ多い程にそれは増えるし致命的にもなるもので。自分も右脇腹を切り裂かれる様な攻撃を受けたが彼に比べれば軽いもの、肩に掛けたコートを今一度ぐっと前際に寄せてそれを隠しつつ小さな彼女が頑張ってくれた事を理解しながら可能性を告げながら、少しだけ哀しそうな笑みを浮かべると撫でり撫でり彼女の頭を撫でて )
私の力不足が招いた結果です。ご迷惑をお掛けしてしまって申し訳ありません、報告書にも復帰まで時間が掛かると記載しておきます。──後で、甘いものでもお詫び致しますね。
( 髪の毛のふわりとした愛撫を堪能して骨張ったい大きな手を離すと、チラリと彼女の背後に伸びる影に目を遣り、どうやらちょうど甘味を食そうとしていた所だったと“想い”が伝わってくれば、少しだけ重い空気を払うように人の良さそうな、それでいておちゃらけのような明るいトーンで告げてはくすくす、と小さな笑いをひとつ )