なんだよ、緊張しすぎだろ。 (吃りながらの返答に思わず眉を顰めたのは、その様子が先輩の圧に怯える後輩の姿に見えたからだ。本意ではないものの、舐められるより恐れられる方が歳上としての威厳を保ててるのでまあ良い。そこまで考えたところでもう一つの可能性が脳内に浮上し。一度離れた距離を再び詰めて相手の顔を覗き込めば、真剣な面持ちで、しかしあくまで冗談のつもりで問い掛けて) ──まさかお前、俺に惚れてんの?