管理人兼語り部 2021-09-09 14:46:32 |
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>28 冥様
突然変わった話題におや、と耳を傾ける。祭という単語に首を捻ったが、そう言えばこの街も祭りをするのだということを思い出す。1人納得がいったところで祭とはどんなものだったかと思考を巡らせる。元の世界では、自身を祀っていた村が小さかったこともあり、ささやかな祭りしか行われなかったが、誰もが特別な人喜び、子どもたちがとびきり嬉しそうな顔をしていたことを覚えている。この街は人と妖に溢れ、幾分か当初より活気に溢れた大きな街となっていった。であれば、この街で行う祭りはさぞ華やかなのだろうと思いを馳せる。初めて祭りを見るかの様な思考回路だが、毎回同じ反応をしているあたり耄碌していると思われても致し方ない。
「準備の手伝いは構わないが…。いやぁ、祭りってやつはいつの時代もいいものだなぁ!」
心が躍るとはこのことだろうと少年の様に無邪気な笑みを浮かべて、先に行われるはずの祭りへ空想を重ねる。この賑やかな街がさらに活気づく未来へ思いを馳せ、祭りの準備を快諾する。
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