匿名さん 2021-07-15 22:58:55 |
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恐れ多くもありますが…、嬉しいです。
(彼は死んでも貴族であって,身分も違うし,根暗な自分なんかと似ていて申し訳ない,という気持ちもあるが,それでも彼との共通点を見つける度に大変嬉しく思っていて.笑顔と穏やかな声音で"気にしなくて大丈夫,嬉しかった"という彼に,どうやら無理やり吐かせた訳ではなかったようで,ほっと安心したように「良かった」と. 再び筆を動かして数分も経たず,あっという間に仕上げを終える.化粧を施しているのは,見れば分かってしまうが,肌色と薄付きの赤い口紅はとても自然で,まさか彼が死者だとは誰も思わないだろう.我ながらの出来に満足していたが,これをどう思うかは彼であって,自分がうまく出来たと思うかは関係ない.彼の背後に立ち,鏡を見ておかしな部分は無いか確認し,先程押さえていた相手の前髪を軽く整えてから恐る恐る「どうでしょうか…?」訊ねて)
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