世界の偽神 2021-07-11 18:36:21 |
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>青葉くん
「…分かったようなこと…?分かっているよ。だって、君には後悔が付きまとっているからね。…青葉理玖くん。」
(穏やかに微笑んでいた宮野小春の姿がじわりと滲み、いつの間にかその場には中等部の制服を着た10代くらいの少年が立っていて。少年は不可思議な笑顔を浮かべながら相手の様子には怯えひとつ見せず右手を伸ばし、「…君の身を焦がす後悔は、君の糧になる。人は、後悔に向き合うべきなんだ。それがどれだけ辛くても、逃げたいことでも。逃げていても、何も始まらないから…向き合う力は、ぼくがあげるよ。だから、己の身を焦がす後悔と…正面から向き合って。そうすれば、きっと…」至極穏やかで落ち着いた声色でそう述べ)
>青葉さん
…はは、だから言ったでしょ?僕は単純なんだ。力があるなら大丈夫だって思えるくらいに。
(乾いた笑い声を上げながらカウンターで持ってきた小説の貸し出し手続きをさっさと済ませ、リュックを片手で掴むと踵を返して立ち去り)
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