××××/××/××(ダーク/シリアス/戦闘)

>>宮野さん

……Δ？ す、すみません、少しお時間を頂いてもよろしいでしょうか？
その、Δについて話を聞きたいんです。お願いします。
(図書室の近くにあるトイレを出て、廊下を歩いていると先輩らしき女子生徒の独り言が聞こえて。Δという名前を聞き取った瞬間、瞳を見開きながら、ぴたと足を止めて彼女に声をかけ。面識のない人、しかも上級生に話しかけるとなると少々躊躇いがあったが、結局は居ても立ってもいられず。己の胸の前で右手をぎゅっと握りながら、「…実は俺もΔに会ったことがあるんです」と静かなトーンで言い放ち)

>>不二くん

え、そう？　なんか恥ずかしいな。
(カッコいいなどと予想外の感想をもらうと照れくさそうにはにかんで。「変貌」を解除すると、わずかに体をふらりと揺らして、近くのフェンスに背中を預けて立ち。得体のしれない力を使ったことで体が疲れたようだ、とぼんやり考えながら息をついて。「Δ」も言っていた後悔という言葉に思いを馳せると、夕焼け空を見上げながら、「後悔、ね。17年生きてきて、後悔したことなんて山ほどあるけどさ。その中でも一番の、取り返しのつかない後悔に向き合うってことか……自分の後悔を他の人に知られるのは、ちょっと怖いな」と不安げな面持ちで言葉を発して。仲間が必要だと言われたが、自分の抱える問題に身近な人を巻き込むのは気が引ける思いでいっぱいになり)