世界の偽神 2021-07-11 18:36:21 |
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>>不二くん
来た、のかな。えっと、不二くん…だっけ?
(屋上のフェンスに寄りかかる体勢のまま、彼の返事を信じて待つこと数分。日が暮れてだいぶ涼しくなった屋上に一人佇んでいると、不意に扉の開く音が耳に入り。待ち合わせ場所にやって来たのであろう相手に視線を移すと、同学年の男子生徒の姿が見えて。しかし、同級生ではあるものの、親しい間柄かというと正直判断が難しいところで。今まで二人きりで会話をしたことがあっただろうか、なんて若干の緊張を覚えるが、辛うじて顔と名前は知っていたため、ぎこちない笑みを浮かべながら相手の名前を呼んでみて。とりあえず相手の居るほうに歩み寄り、「俺は音原 輝春。急に呼び出してごめんね」と自己紹介してから俯きがちに謝罪し)
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