百鬼夜行絵巻（シナリオ選択制／物語性重視／中ロル～）

>>38 源三


「さすが、源三さん。正直歩き通しで喉がカラカラだったんですよ」

(家に上がることを促せば、若者は嬉しそうに笑みを浮かべ、人懐っこさを感じさせる素振りで春先の黄土を踏み締め草履を鳴らし付いてきて。権太郎と紹介された男の方は一度戸惑ったように瞳を泳がせるも、すぐに『 忝ない。御免下さる 』と述べ、頭を下げてから同様に後に続き)


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(数羽の雀が跳ね、時に首を傾げ、のどかな雰囲気を醸し出している軒先をくぐり。囲炉裏の手前を勧めると、若者はニコニコしながら遠慮なく座って。その様子を横目で捉えた後、年長の男も『 失礼する 』と断ってから腰を下ろし。男は終始緊張した面持ちながら、どうにも別に家の主に対し、悪感情を抱いている風ではなく。一方の若者は早速といった感じで家主に向き合い、穏やかで緊張感のない顔立ちのまま「お察しの通り、相談事があって来たんです。」と口にし、自身の横首を撫で、へらりと笑って「この権太郎さんの息子さんの話なんですけれどね？ 何でも物之怪に憑かれたんじゃないかって心配なさっているんです。」と語り。続きを引き受けるように権太郎は『 ……その通りなんだ。実際、笑い事じゃないぞ、まったく 』と言って、隣の若者に一回渋い視線を送るも、さらに話を繋いで)

『 源三さん、貴方は“清秀芙蓉の滝”をご存知か？ 俺の息子はどうにも毎夜そこに通い詰めている。もう十日程だ。それだけならいいんだが、日に日にどんどんやつれていっている。俺はあいつが何か化け物に取りつかれていて、このまま衰弱してどうにかなっちまうんじゃないかと不安でたまらねぇんだ 』





(/ ロル素晴らしくて正直毎回感動しています() また若者に凄く可愛い名前を付けて頂いて有難う御座います!! ご質問へのご返答ですが、桜蘭の姿は皆に見えますよ。さらに本編について補足ですが、“清秀芙蓉の滝”は>>11のロルの通りの場所であり、本来近隣の人は結構知っている場所です。しかし、怪奇的な噂はごく最近のもので、恐らく頻繁に町に行っているか、町暮らしの人でないと知らないと思いますが、知らなくても誰かから聞いていても何方でも大丈夫です。
　権太郎が相談を切り出しましたが、会話中心の時、ロルは少なく調整して頂いて構いませんので気負わないで下さいね。1.滝について聞く、2.息子について聞く、3.藤吉に話を振る、4.桜蘭を探す、等々それ以外でも続きはご自由になさってください。滝への案内を求める、町に情報収集に向かう、等も歓迎です)