面白くない世界/〆

御影「どうどう…………私のシャチ丸貸してあげるね」
(怒っている椿を宥めつつ、(命綱の)シャチの浮き輪を相手に渡しては「もう溺れないでね」と言う言葉を添える。そして浮き輪がないので先程よりも下手っぴな泳ぎで桜哉の元に泳いで行き)
御影「桜哉、椿さんに辛辣だねー……」
(といいながら水鉄砲を打って)

桜哉「いや……っわ、…お返しだ」
(反論しようとしたところに彼女が放った水が飛んできて命中。負けじと水鉄砲を構えれば彼女に向かって連射して)

御影「わっぷ……！お返しのお返し……!!!」
(連射攻撃を受けては、ちょっと笑って同じように連射し撃ち合っていて。桜哉を集中狙いしながら、時折チラッと他の人を見てはたまに流れ弾を装ってオトギリやベルキアにも打ってみて)

ベルキア「！ちょっとォ…って、御影かァ！お返しお返しィ☆★☆」
オトギリ「標的変更、です……」
桜哉「三対一だぞ御影…」
(彼女からの水鉄砲攻撃に、各々攻撃を返す。気付けばいつの間にか三人から狙われる形になっており)

御影「はわわわわ…………」
(ちょっと慌てつつ取り敢えず逃げながら三人と応戦して。そして後ろ向きに歩いて気づかなかったらしいが、若干プールサイド後退していっている。だが、それが仇となりふとした拍子に後ろに転んでプールサイドの縁に頭を思いっきりぶつけ、あまりの痛みに水中でしゃがみこんでいて。)

椿「(……大丈夫？)」
(下位吸血鬼同士で新たに熱戦が始まった中、水中に潜った椿が頭を抱えている彼女を見つけ。ジェスチャーや口パクで無事か尋ねていて)

御影「(何とか平気…)」
(こちらも何とか大丈夫だと口パクで伝えては、椿の元へ泳いでいき。だが元々痛いのが嫌いなので、かなりショックが大きいようで珍しく泣きそうな顔になってる)

御影「…………やっぱ痛かった」
(撫でられては目を擦って零れそうになった涙を拭ってはそう呟いて。そして撫でられるのと優しい視線に落ち着き始めたのか、表情が和らいできて)

椿「……そろそろ帰ろうか、来週に備えて練習も出来たしね」
(そろそろ身体の疲れも出てきた頃だ、御影含む下位吸血鬼達に声を掛け)

(/来週に飛ばして真祖達でわちゃわちゃするか、新しく何かイベントするか……どうしましょうか？)

(/真祖達とわちゃわちゃしたく思います……!!!)

御影「うん…………そうだね…帰ろ」
(これで来週は他の真祖をビーチバレーでメタメタにできるぞ、と一人意気込みつつ相手の声掛けに頷いて)

(/了解しました！)


*
椿「──という訳で！真祖対抗ビーチバレー(室内)大会！」
真昼「何が“という訳で”だよ！俺達何も説明されてねぇけど?!」
ベルキア「ボクらの特訓の成果をババァ～ンと見せつけちゃうよォ☆★☆」
真昼「無視！せめて何か説明してくれ！」
リヒト「なんだ悪魔がゾロゾロと……！俺がまとめて浄化してやる、」
ロウレス「……ちょ、リヒたんっ、空気読んでっスよ！今そういうバトル展開じゃないんスから！」
リヒト「あ"？知らねぇよクズネズミ、テメェも一緒に浄化してやる」
真昼「リヒトさん達は一回黙ってて下さい!!」
(一週間後、予定通り他の真祖達のプールへ乱入した、のだが、初っ端から滅茶苦茶五月蝿いカオス展開。色欲組の二人は苦笑いで遠巻きに眺め、クロはその場から逃げ出そうと、桜哉はツッコミに専念する真昼を申し訳なさそうに見つめており)

御影「…………対決は、対決だよ……」
(前日までは意気込んでいたが、いざ真祖達を前にすると、知らない人嫌い……もとい、人見知りを発動してはベルキアの後ろに隠れてぼそっと呟きつつ顔を覗かせて)

真昼「対決……？」
ベルキア「そォそォ対決！☆★☆ルールは簡単、二人チームに分かれてこのボールをぶつけ合うだけェ☆★☆ほらほらァ、御影も隠れてないで出てくる！」
真昼「、それって最早ドッジボールじゃ──」
椿「城田真昼細かいことは気にしない！普通のバレーボールみたいにやればいいの！」
クロ「がんばれ真昼……俺は帰る」
真昼「逃げんなクロ！」
(なんとかお互いルール理解までは済んだ、まだ騒がしさは収まっていないが、大体場も纏まってきたようで)

御影「顔面は……セーフ……狙うのなし……？」
(渋々出てくるものの、ピトッとべルキアにくっついたままで手を挙げてはそう聞いてみる。顔面当たったら痛いもの、だからセーフがいいな…とか考えてて)

椿「そう御影、顔はダメだよ！僕の美しい顔に傷が付いたら全世界の僕のファンが悲しんじゃうから！」
桜哉「そんなにいんのかよ」
(彼女からの指摘にハッとしたようにそう付け加え。桜哉からの突っ込みは聞かなかったこととして)

御影「顔面……痛いもんね……痛いの大っ嫌い」
(コクコクと頷いてはそう述べて。そしてどこからか持ってきたボールを持っては「はじめる？」と首を傾げ)

椿「そうだね、後はチーム分けだ。こっちは僕とベルと御影と桜哉。兄さんの方も早くチームを作ってよ」
真昼「っ、急だな…、…まぁ、取り敢えず俺とクロ。あとは──」
リヒト「クズネズミ、俺の天使力に満ち溢れたアタックで浄化してやる、覚悟しろ」
ロウレス「は、リヒたんっ?!ドラマCDに限らずこっちでも椿の方に付くんスか?!」
リヒト「当たり前だろクズネズミ、全力でボールをぶつけてやる」
ロウレス「酷っ!!」
真昼「はは……じゃあリヒトさんは椿チームってことで……、ロウレスは俺らのチーム。これで5対3か……」
クロ「残りの二人はリリィ達でいいんじゃねーか、向こうで仲間に入りたそうになんか見てるヤツいるし……なぁ貴様ちゃん」
御園「違っ……！僕はただ──」
リリィ「ほら御園、色々言う前に私達も行きますよ」
(これで両チーム上手い具合にメンバーが揃った。試合開始前、それぞれが自分の立ち位置に付く中、各々準備運動などを済ませ)

御影「準備おっけー……シャキーン」
(準備運動を済ませては、やる気満々らしくキリッとした表情を浮かべ、べルキアに「最初どうぞ」とボールを渡し)

ベルキア「よォし☆★☆ﾝじゃあ早速……ベルキア様のウルトラサァァブ!!!」
真昼「すごい速さのボールが!…クロ！」
クロ「にゃー……」
真昼「やる気出せ！……って言ってる間にこっちにボール来た！……ロウレス！」
ロウレス「ハイハイ……っと、」
(試合開始。リズム良くボールが繋がれると、ロウレスの放つそこそこ強めのボールが憂鬱組の陣地に入ってきて)

御影「はいどー…………！椿さんいったよー……」
(強めのボールを受けては名を呼んだ相手の方へとパスを繋いで。そして繋いだ後にヒリヒリするのかちょっと摩ってる)