面白くない世界/〆

真昼「っわ、椿の下位吸血鬼?!」
(思わぬ方向からの襲撃に驚きつつ、その彼女がいた方向に水を打ち返して)

御影「御影さんの早打ちに目を見開くが良いです……!!!」
(反撃はもろにくらっているが、それでもなお彼に向かって水鉄砲を連射していて。そして、当たらなかった流れ弾は別の下位吸血鬼や真祖に当たっていて)

リヒト「…この俺が悪魔からの攻撃を食らうとは…」
御園「っ、いつの間に…！」
(完全に油断していた人達にも流れ弾は飛んでいき、それぞれが個性豊かな反応を見せており)

(/この後の展開如何しましょう？)

御影「ふふふん…………」
(個性豊かな反応に普段あまり動かない表情が楽しそうに少し微笑みを見せていて。そして、何を思ったのか6歳程度の姿になっては、小さい体を活かして真祖や主人達の間をとっとこ駆け抜けて駆け抜ける際にはきっちり水をかけている。）
御影「…………まだおねんねしてる」
（そしてふと、リヒトの蹴ったボールでダウンしているロウレスを視界に捉えては、何を考えたのか彼の顔面に水をぶっかけてみる)

(/キリの良さげなところでプール編を切り上げて頂いて、温泉編(CDにはなかった憂鬱組の宴会)をやってみたいと思うのですが……！いかがでしょうか……？)

ロウレス「──っめ"た"ｯ!!!!ちょ、は、はぁぁあ?!」
(あまりの冷たさに、気を失いかけていた所を飛び起き、濡れた髪で周りを見渡す。何をされたのか、他の人が何をしているのか、全く状況が飲み込めていないようで)

(/了解しました！つまり完全オリジナルということで宜しいですか……？)

(/あ、オリジナルという形ですね！)

御影「起きたー……」
(反応やっぱり面白い。笑いを堪えながら、相手を見つめていては、水鉄砲を差し出して「混ざる…？」と聞いてみる)

ロウレス「は、水鉄砲……？……まー、混ざるっスけど……」
(差し出された水鉄砲を見て、大体の様子を察するとそれを受け取り、何度か水を発射させて)

(/了解です！キリの良いところでバッと切り替えても宜しいでしょうか？)

(/大丈夫です！ありがとうございます！)

御影「……えい」
(相手も混ざったことので、隙を見ては再び容赦なしに水をかけ始めて、そして逃亡。)

(──その後、復活したロウレス含め、主人、真祖、下位吸血鬼全員でハチャメチャ水鉄砲大会二回戦目が始まったのだが……。それはまた、別のお話)

*

椿「浴衣だ！温泉だ！宴会だｧ！」
(とある温泉旅館の一室で、憂鬱組全員が大集合していた。ことの発端は数日前、買い出しに出掛けた桜哉が何気なく引いた商店街のくじ引きで、温泉宿無料宿泊券、なんてものを引き当てたことがきっかけである。さてこの券をどうするか、色々と話し合われた結果、憂鬱組で慰安旅行、という名目で落ち着いた。ちなみに、この温泉旅館─通称白ノ湯温泉は現在閑散期のため一般の客は殆ど居ない。)

御影「わーい、桜哉ありがとーう…！」
(御影さんもこんな感じである。極限まで楽しむためか、最初から子供姿でテンションがぶち上がっている。そしてサイズが絶妙に会ってない浴衣故に萌え袖状態裾長い状態で飛び跳ねてる)

桜哉「うるせぇ……ってか、そんなはしゃぎすぎんなよ。いくら人が少ねぇっつっても、ここの宿主って確か……」
オトギリ「……傲慢の真祖と主人……」
(はしゃぐ彼女を落ち着かせるようにそう言い、その横でオトギリがそう付け足す。いくら慰安旅行とは言えど、狙われる確率もゼロではないわけで)

御影「み…………」
(そういえばそうだった、と着地した状態で固まってはキョロキョロと辺りを見渡してから「気をつけなきゃ」と呟く。そして、「探検行ってくるー」と言い始めて。つまり何も分かってない)

桜哉「……あ、」
(探検に行く気満々の彼女を無理に止めようとはせず、静かに見守ることにして。何しろ此方は憂鬱組全員集合、万が一戦いになっても勝てる、という自信もあるようだ。)
ライラック「……御影？何処かへ行くの？」

御影「うん、旅館の探検…！」
(頷きながら「一緒に来る？」と聞いてみて。二人以上の方がより楽しめるよね、という御影の中での謎理論である)

ライラック「……うん、ぼくも行くよ」
(彼女からの誘いに、軽く微笑んで後に着く。部屋を出て、二人で廊下を歩きだし)

御影「広いねー」
(歩きながら辺りを見渡し、そう感想を述べる。そして、卓球コーナーを見つけては「あ、卓球ある」と呟き)

ライラック「……ほんとだ、……やってみる？」
(卓球台の方へ向かうと、ラケットを二つ手に取って、1つを相手に差し出しながらそう提案して)

御影「うん、やってみよ…！」
(相手からラケットを受け取ると、先制譲るーとゆったりした口調で言っては構えてる)

ライラック「いくよ、……せーの、っ」
(ボールを上に放ると、慣れない手付きで相手のコートへとボールを打って)

御影「えいっ……！」
(こちらに入ってきたピンポン玉を、こちらも同じく慣れない手つきで返して)